第26回 社会人IT軟式野球チャレンジリーグの試合結果
チャレンジリーグ本戦 2016.08.06(土)/ 09.03(土)/ 09.10(土) 大宮けんぽグラウンド
今年はじめて開催されたIPI軟式野球チャレンジリーグが、8月6日(土)・9月3日(土)・9月10日(土)、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。最終的にDYMが2勝し、チャレンジリーグ優勝の栄冠を手にした。
初回、HYPERは先頭打者の伊藤が安打で出塁。チャンスを広げると、3番鹿野の安打と守備の失策から1点を先制する。その後も4番辻の三塁打などで2点を追加し、順調な滑り出しとなった。しかし、HYPER先発・深沢(駿)が立ち上がり制球に苦しむ。続けざまに四球を与え、ピンチを招くとTCS5番丸山(功)に本塁打を許し、逆転を許す。さらに7番橋本の犠牲フライで1点を失った。日本タタの勢いは止まらず、三回に稲葉のソロ本塁打、四回には相手の失策から1点を奪い、五回まで7対3とリードを広げる。TCS優勢のまま試合が決すると思われた最終回。HYPERが驚異的な追い上げを見せる。8番斉齊田が安打で出塁すると、1番伊藤の本塁打が本塁打を放ち2点を返す。続けて深沢(駿)が死球、鹿野の二塁打で一死二、三塁のチャンスを演出。ここで4番辻が打席に立つ。「後ろにつなげるつもりでバットを短く持ちました」とコンパクトに振った一打は、走者一掃の同点打。この一打でいっそう勢いづいた打線は打者一巡の攻撃で6点を奪い、そのまま逆転勝利を収めた。
TCSとDYMの一戦は、稲葉と四十谷両選手の緊迫した投手戦となった。先制したのはDYM。初回、2番榊原が振り抜いた一打はライト方向への本塁打となり、1点を獲得する。対するTCSは4回に4番稲葉が安打を放ち、出塁すると6番丸山(俊)の打球が遊撃手・井崎の失策を誘う。その間に1点を返し1対1の同点となった。その後、先発二人の好投が光り、同点のまま最終回を迎える。7回表TCSの攻撃を三者凡退で抑えて、7回裏DYMの攻撃。3つの四死球で二死満塁の場面で打席に立ったのは7回まで1失点の投球をした四十谷だった。「バットを振ってる量がちがう」と自信をにじませ、放った一打はサヨナラ安打。投げて打っての活躍で四十谷がチームに勝利をもたらした。
練習試合で対戦経験がある両チーム。その時には僅差でDYMが勝利したという。「今日は完封勝利で逆襲したい」と洞口監督代行が語れば、「10対0で勝ちに行きます」と南部監督が反撃。試合前から両者の気持ちがぶつかっていた。試合はDYMが二回に2点を先制。その後も2安打を放った3番星川と2打点を挙げた9番白井を筆頭に打線が奮起し、大量8点を獲得した。投げてはDYM先発・四十谷が六回まで無失点の好投を見せる。最終回にはHYPER打線が反撃し、2点を返すも反撃はここまで。8対2でDYMが勝利を掴み、チャレンジリーグの初代王者に。DYMは今年発足したばかりの若いチーム。今後の活躍が期待される順調なスタートだ。
チャレンジリーグ交流戦 2016.09.03(土) 大宮けんぽグラウンド
IPI軟式野球チャレンジリーグ交流戦が、9月3日(土)、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。
この日のJECCは打線が好調だった。2回に4点を加えるとその後も順調に追加点を重ねて6回までに16得点を挙げた。JECC中島・並木両投手に無安打で抑えられ何としても一矢報いたいTCS。最終回の場面で4番稲葉が打席に立つ。「来た球をしっかりと叩きつけることを心がけた」と振り抜いた一打は大きな放物線を描き、柵越え本塁打。試合では16対1と大敗を喫したTCSだったが、今後の活躍を感じさせる一戦となった。
初回、昨年のリーグ覇者のUSE打線がDYM先発・山下(裕)を攻める。2番杉村の安打、4番穴井の二塁打で1点を先制。さらに相手の失策から、1点を追加した。その後4回に5点、6回に3点を加え10得点を挙げる。昨年MVP投手の谷本を攻略したいDYMは、6回にリーグ唯一の女性選手である山下(愛)を代打に送る。「短く持って、最短で当てる」と放った一打はセンター方向への安打となった。この勢いに乗って反撃といきたいDYM。しかし、あと一本が遠かったDYMは10対0で敗北した。
「今まで目標にしてきた、低めに投げて打たせて取るピッチングができた」というHYPER先発・深沢(駿)。IKI打線を6回まで被安打2、無失点の好投を見せた。守備でリズムを掴んだHYPER打線は、1番伊藤が4安打を放ちチャンスを作ると、3つの盗塁でIKI守備陣をかき回す。後続も勢いに乗り、15安打の猛攻で19点を獲得。IKIを大きく突き放し、大勝した。「次戦はDYM。練習試合では負けているのでリベンジしたい」と塩澤監督はすでに次の戦いに狙いを定めている。