先端ＩＴ関連優良企業12社が優勝の栄冠を目指す第26回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会７日目が、9月10日（土）、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。決勝リーグ第二戦となった今回、ＡブロックはＵＳＥとＤＴＳ、ＢブロックはＪＥＣＣ、ＦＭ、ＣブロックはＥＳＣＯとＳＲＡがそれぞれ勝利した。

DTS古吟の一振り

悲願の初優勝に向け、負けられないＳＯＬＫと王者奪還を目指すＤＴＳとの大一番。初回、ＳＯＬＫは２番森住、３番菅原の連続安打で好機を演出。ＤＴＳも１番黒川が安打で出塁し、二死ながら三塁に走者を進めた。両チームとも、初回に先制のチャンスを作るも後一本が出ず無失点となりその後、ＤＴＳ安達とＳＯＬＫ横山の投手戦となった。勝負は一打で決した。六回二死の場面、打席にはＤＴＳ３番古吟。「ゴロを転がして塁に出る」とコンパクトに振り抜いた打球はライトの頭を超え、本塁打に。これが決勝点となり、１対０でＤＴＳが見事に勝利。優勝に大きく前進した。

USE最終戦に向かっての勝利

前回、ＳＯＬＫに敗北し、連覇に向けこれ以上負けられないＵＳＥは、初回から打線が火を噴いた。１番根本が四球で出塁すると３番竹内のライト方向への本塁打で一挙２得点。続く二回には７番谷本、四回に１番根本が適時打を放ち、五回までに５点を奪った。「先発の谷本は立ち上がり、制球が不安定。そのため腕がしっかり振れるよう直球で低めを意識させた」とエース谷本の女房役・曽根。六回にはＦＳＡＳ神田に適時打を許し１点を返されるも、５対１でＵＳＥが勝利した。

FM接戦を制す

ＦＭ先発・榎本とＪＢＳ先発・上原は共に好調な立ち上がりで両チーム、スコアに０が並ぶ。試合が動いたのは四回。ＦＭが仲尾、阿部、坂爪の安打で３点を先制すると、ＪＢＳもすかさず戸上、青木の安打で２点を返す。続く五回にはＪＢＳが塙の安打などで２得点、逆転に成功する。しかし六回のＦＭの攻撃で榎本、阿部、坂爪、酒井の連続安打で３点を加え、再び試合をひっくり返す。６対４で迎えた最終回、ＪＢＳは上原の適時打で１点を返すも反撃はここまで。ＦＭが熱戦を制した。

JECC2勝

Ｂグループ１位を目指すＳＣＳＫとＪＥＣＣの一戦。初回、ＪＥＣＣは清水、中山の安打などで３点を先制。ＳＣＳＫも負けじと、二回に高柳の安打、三回には正木の安打、四回に高柳の二塁打と大谷の安打から得点を積み重ね、３対３の同点に追いつく展開に。逆転ムードに沸くＳＣＳＫ。しかし六回にＪＥＣＣが反撃を見せる。相手の失策で好機を作ると、西の安打などで２点を獲得。この点が決勝点となり、５対３でＪＥＣＣが白星を飾った。

ESCO大勝での2勝目

初回にＥＳＣＯ打線が爆発した。諸岡、菊地（友）、鈴木の安打と内田の本塁打が飛び出し、一挙６得点。その後も二回に１点、五回には打者一巡の猛攻で７点を加えた。大量援護をもらったＥＳＣＯ先発・菊地（友）は、一回裏ＩＫＩの中屋、槙に安打を許し、２点を献上した。続く二回に１点、四回には斉藤、牧野から安打を打たれ、２点を返されるも、何とか５失点で踏ん張った先発・菊地（友）。14対５でＥＳＣＯが勝利を掴んだ。好調打線を維持し、次戦の最終戦で白星を重ねたい。

やったぞ!　SRA初勝利

今シーズン、ここまで勝星がなかったＳＲＡは、二回に攻撃を仕掛ける。５番鈴木の安打と七ツ村、馬場が四球で出塁し、二死満塁のチャンス。「とにかく、次のバッターにつなごうと心がけた」と打席に立った１番南が三塁打を放ち、３点を獲得した。四回に２番溝辺の二塁打で一点を加え、五回には５番鈴木が四球、６番後藤で出塁。相手の失策と８番七ツ村の内野安打でダメ押しとなる２点を追加した。リードを守りたいＳＲＡ。マウンドには監督・馬場が立った。「久々の試合だったので身体が軽かった」と語った馬場は走者を出しながらも、相手打線に得点を与えない粘りの投球。四回には、ＴＤＩの３番山口、４番松本に連続安打を許し、失策などから２点を失ったが、後続を断ち６対２で勝利を収めた。「最終戦は監督である自分がいつでも出れるようにしたい」と笑って話した馬場監督。最終戦も勝ち、有終の美を飾りたい。