先端ＩＴ関連優良企業12社が優勝の栄冠を目指す第26回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会６日目が、７月16日（土）、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。決勝リーグ第一戦となった今回、ＡブロックはＳＯＬＫとＤＴＳ、ＢブロックはＪＥＣＣ、ＳＣＳＫ、ＣブロックはＥＳＣＯとＩＫＩがそれぞれ勝利した。

SOLK、USEを逆転

昨年、優勝決定戦で激戦を演じた因縁の対決。延長戦の末、敗北を喫し何としても雪辱を晴らしたいＳＯＬＫは初回にＵＳＥ先頭打者穴井に本塁打を浴び先制を許す。さらにＳＯＬＫ先発横山は、四回に杉村の適時打、五回根本の二塁打で２点を奪われる。３点のビハインドで迎えた最終回、代打の吉川が安打で出塁すると、相手の守備の乱れから２点を返す。さらに一死二、三塁の場面で４番星。「余計なことは考えず打席に立った」と迷わずに放った一打はレフトを超える本塁打となり、逆転に成功する。その後、裏の守りをぴしゃりと抑え、ＳＯＬＫが因縁の対決を制した。

まずは1勝のJECC

初回、ＪＢＳは３番上原が失策で出塁すると、続く４番戸上がライト方向へ適時打を放ち１得点。対する、ＪＥＣＣは一回裏すぐさま３番西の本塁打で同点に追いつくと、二回に一死満塁と勝ち越しのチャンスが訪れる。「自分で決めるというよりもつなぐことを意識した」という９番中山が力みない一振りでレフト方向へ適時打。ここから打線に火がついたＪＥＣＣは二回に４点、三回に５点を加え、10対１の大差で勝利を収めた。Ｂブロック首位を目指し一つずつ白星を積み重ねる。

接戦をESCO制す

ＳＲＡ先発馬場とＥＳＣＯ先発内田は両投手とも制球が定まらず、四死球を連発。三回まで、互いに５対５の同点のまま試合が進む。さらに、四回にはＳＲＡが並木、千田、中村、武田の安打で２点を追加すると、五回ＥＳＣＯも負けじと辻の適時打で１点を返す。なおも岸田の安打などで二死満塁の好機を演出し、相手失策で同点に追いつく。一進一退の攻防が続く激戦に終止符が打たれたのは最終回。ＥＳＣＯ今田の安打からチャンスを広げ、入江がセンター方向へ犠飛を放ちゲームセット。互角の戦いを見事に制した。

DTS、FSASを圧倒

「今日はただ頑張るだけです」と静かに闘志を燃やすＦＳＡＳ神田監督は、自身が先発のマウンドに上がる。しかし、初回制球が定まらない神田。それをＤＴＳは見逃さなかった。１番黒川が出塁すると、続く阿久津、古吟、吉岡から安打を浴び、３点を献上。その後も攻撃の手を緩めず、古吟の三塁打、黒川の本塁打など計11安打で12点とＦＳＡＳを圧倒した。ＴＤＩは、関、安達、仲宗根の投手リレーで相手打線に的を絞らせず、完封。王者奪還に向けまず１勝を挙げた。

粘投のSCSK寺田投手

ＳＣＳＫ先発寺田は、制球に苦しみ、甘いコースに入った球を打たれピンチを招くも、粘りの投球で五回までを無失点。寺田を援護したい打線は四回にＦＭ先発植草を捉える。５番高柳が四球で出塁し、６番井上の三塁打で１点を先制。さらに五回には「なんとしても結果を残したかった」と守備から途中出場の筒井が本塁打を放ち、２点を加え、計３点を獲得する。ＦＭは六回に植草、宮寺の安打で１点を奪うも反撃はここまで。ＳＣＳＫが少ない好機をものにし、勝利した。

やった!　IKI待望の初勝利

いまだ勝星がないＩＫＩは初回から攻勢を仕掛ける。１番中屋が二塁打で出塁すると、５番小野（真）はライト方向への適時打を放ち、１点を先制。「カーブの調子がよかったので、カーブを中心に配球を組み立てました」とＩＫＩ先発渡邉が３回まで、ＴＤＩ打線に安打を許さない好投を見せるが、４回に制球の乱れを突かれる。甘い球を３番鈴木に痛打され、出塁を許すと４番飯山の三塁打で同点。その後渡　邉は、粘りの投球で後続を断った。先発渡邉を援護したいＩＫＩ打線は四回の攻撃、一死の場面で６番上釜が打席に立つ。「とにかくバットを短く持って、死ぬ気で打つ」とコンパクトなスイングで振り抜いた一打は今シーズン初安打となる本塁打で１点を加点。五回にＴＤＩが四球から１点を返し、再度同点に追いつくも、その裏、ＩＫＩは相手の守備の乱れから再び逆転に成功し、待望の初勝利を掴んだ。