先端ＩＴ関連優良企業12社が優勝の栄冠を目指す第26回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会５日目が、７月２日（土）、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。予選リーグ最終戦となった今回は、ＪＢＳ、ＦＭ、ＳＣＳＫ、ＦＳＡＳ、ＵＳＥが勝利し、激闘を繰り広げたＤＴＳとＳＯＬＫは引き分けた。

もうひと踏ん張り　惜しかったIKI

ＩＫＩは初回から打線が爆発する。清水、小野（真）、中屋、槙の四連打で２点を先制すると、その後も打者一巡の猛攻で５得点と順調な滑り出し。先発渡邉が球を低めに集める投球でＦＭ打線を抑えた。しかし最終回、制球が乱れた渡邉は、先頭打者山﨑に四球、阿部に甘いコースを痛打され、１点を返される。その後三者連続四球で２点を献上。さらに四死球が続き、この回６点を失い６対５で敗北した。来週から始まるＣブロック戦で予選リーグの雪辱を晴らしたい。

堂々の引分け　舞台は決勝リーグへ

ここまで負けなしのＳＯＬＫとＤＴＳ。「立ち上がりが悪かったし、その後もなかなか修正できなかった」と語ったＳＯＬＫ先発横山は、変化球のコントロールに苦しみ、安打を許しながらも粘りのピッチングでＤＴＳ打線を抑える。ＤＴＳも二塁手黒川のファインプレーなどで、守備陣が先発芝村を盛り立てた。試合が動いたのは三回ＳＯＬＫの攻撃。一死二、三塁で２番森住が打った打球を三塁手市川が送球エラー。その間にランナー二人が生還し、２点を先制した。五回、ＤＴＳにチャンスが訪れる。「前の打席で三振してしまったので、何とかゴロを転がして出塁したかった」と９番青木がセンター方向へ安打を放つとすかさず、二盗を決める。青木の出塁から続く阿久津、古吟の連続安打で二点を返し、同点に追いつくが、反撃はここまで。ＳＯＬＫも追加点を加えることができず今大会初の引き分けとなった。

決勝Bブロック進出のJBS

ＪＢＳは初回からＥＳＣＯ先発菊地（友）を攻めたてる。１番塙がセンター方向への安打で出塁、続く３番今泉の安打でチャンスを拡大させ、５番戸上が適時打を放ち２点を先制。二回には２番紅林の三塁打で追加点を奪い、五回、８番青木のダメ押しとなる本塁打でこの試合９安打で９点を獲得した。守備では、上原と峯岸の投手リレーでＥＳＣＯ打線を２点に抑える好投。投打がかみ合ったＪＢＳは９対２で勝利し、見事Ｂブロック進出を果たした。

3連勝で決勝Bブロック進出のSCSK

初回から制球に苦しむＳＲＡ先発溝邊をＳＣＳＫ打線が一気に攻める。先頭打者の筒井が三塁打でチャンスを作ると、その後四死球と失策で一挙５得点。その後、四回まで毎回得点を重ねて15得点とＳＲＡを大きく引き離した。ＳＣＳＫの先発は二試合連続完封勝利を収めている寺田。二回にＳＲＡ鈴木、溝邊に安打を打たれ１点を返されるも三回以降は安打、四死球を許さない見事な投球を見せた。ＳＣＳＫは15対１で勝利を収め、三連勝と波に乗る。

USE決勝Aブロックへ

勝ったチームが決勝Ａブロック進出を決める一戦。三回、ＵＳＥ打線がＪＥＣＣ先発中島を捉える。原がレフト方向への安打で出塁すると、続く根本がセンターへ二塁打を放ち１点を先制。竹内、橋本も二塁打でさらに２点を加えこの回３点を獲得した。その後も五回に死球から好機を生み、貴重な追加点を加える。ＪＥＣＣは三振を９つ奪った谷本投手を攻略することができず、４対０で敗退。ＵＳＥが決勝Ａブロックに駒を進めた。ＵＳＥ藤城監督は「最後まで中島投手を打ち崩せなかった。ＤＴＳやＳＯＬＫと戦うには課題が残る」と語り、二連覇に向け来週からの激闘を見据えていた。

初の決勝Aブロックへ喜びのFSAS

オフに打撃の強化に取り組んだＦＳＡＳ打線はこの試合も好調だった。初回、吉井が本塁打を放ち、鮮やかに先制すると、加藤と神田の本塁打を含む７安打の猛攻でこの回一挙12点を奪う。対する、ＴＤＩは四回に小清水が四球で出塁すると、飯山の安打と中村の三塁打で２点を返す。しかし山中の好投に阻まれ、これ以上得点できず、14対２でＦＳＡＳが勝利。初となるＡブロック進出を決めたＦＳＡＳ。神田監督は「チャレンジャーの気持ちで打ち勝ちます」と意気込みを語った。