先端ＩＴ関連優良企業12社が優勝の栄冠を目指す第26回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会４日目が、６月25日（土）、曇天の中、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。ＵＳＥとＪＢＳがそれぞれ勝利し、ＦＳＡＳとＳＣＳＫは二連勝。ＤＴＳ、ＳＯＬＫは、負け知らずの四連勝で好調を維持している。

勢い増すFSAS

前回の試合で王者ＵＳＥを破ったＦＳＡＳは、初回からＳＲＡ先発中村を攻め、６得点。二回には栗原、山中、加藤の安打と小代、渡辺の本塁打で12得点。三回にも２点を加え、計20点を奪った。投げては、ＦＳＡＳの新人・林が四回まで無失点。五回にＳＲＡ後藤、中村の安打などで３点を失うも、代わった篠田が後続を抑え、20対4で勝利した。新戦力が躍動し、チームに勢いがあるＦＳＡＳ。最終戦も勝利して昨年果たせなかったＡブロック入りを目指す。

打線活発USE

ＵＳＥは初回に穴井、竹内、根本が四球と失策で出塁すると、足を使った攻撃で相手に揺さぶりをかけ、３点を先制。三回には穴井、竹内、杉村、橋本、谷本、原の安打で６点を追加する。さらに、四回に竹内が右中間を抜ける本塁打を放ち、１点を加えた。味方の援護を受けたＵＳＥ先発谷本は10個の三振を奪う力投で四回まで無失点。最終回にマウンドに上がった大間も危なげない投球でＵＳＥが10対０で勝利した。連覇に向けて、負けられない戦いが続く。

上昇ムードのSCSK　予選３連勝のJECCを撃破

前回、10奪三振無失点の投球で、チームに初勝利をもたらしたエース寺田を擁するＳＣＳＫと、これまで、打線が好調でいまだ負けなしのＪＥＣＣの対戦。「甘いところに投げると簡単に打たれてしまう。内と外、高めと低めを厳しく攻めた」と語ったＳＣＳＫ寺田は、ノビのあるストレートとコースを投げ分けるコントロールで相手打者に的を絞らせず凡打の山を築いた。エースの好投に応えたいＳＣＳＫ打線は、二回に井上が二塁打で出塁し、続く小林の打球が失策を誘い先制。四回には寺田、井上、小林の連続安打で２点を追加する。さらに、六回無死二塁の場面で寺田が自ら４得点目となる適時打を放ち、最終回には板垣が２点を加える三塁打などでダメ押し。８対０と大差をつけ、見事勝利した。次戦が予選リーグ最終戦。ＪＥＣＣはＡブロック進出をかけての大一番となる。

JBS2勝目

決勝Ｂブロック入りを目指すＪＢＳと初勝利を狙うＩＫＩの一戦。初回ＪＢＳは間中の三塁打で１点を取り先制、三回には中西、紅林、宮脇の安打で３点を追加。その後も四回に打者一巡の攻撃で６点、六回に間中の適時打で１点を加えた。対するＩＫＩは五回に３つの死球でチャンスを演出するも後一本が出なかった。峯岸と吉田の両投手に無失点で抑えられ、11対０で大敗を喫した。ＪＢＳは好調な打撃と安定した守備を維持し、来週のＥＳＣＯ戦に勝って、Ｂブロック入りを決めたい。

ベテランDTS奈良投手　魅せました

開幕から連戦連勝、王者奪還を目指すＤＴＳは初回からＥＳＣＯを圧倒した。先頭打者黒川の二塁打、阿久津、古吟の死球で無死満塁の絶好の場面で４番吉岡が走者一掃の三塁打。３点を先制し、その後も２点を加えて、この回５点を獲得した。最終回の六回まで毎回追加点を重ね、16対０で完勝。吉岡の本塁打を含む13安打の打撃力と盗塁12個の機動力、加えて奈良、松田の投手リレーで無失点被安打１奪三振10の投手力を見せつけた試合となった。

負けなしソレキア4連勝

試合が動いたのは、二回表ＳＯＬＫの攻撃。先頭の甲斐が四球で出塁、続く寺島の安打でチャンスを広げ、無死二、三塁の場面。「後ろにつなぐバッティングを意識したこともあって、力みなく打てました」と語った千草が本塁打を放ち、３点を先制する。さらに星、石井の適時打などでこの回６点を獲得した。対するＦＭは、三回裏ＳＯＬＫ先発辰亥の制球の乱れからチャンスを作ると榎本の三塁打などで４点を返す。一気に２点差に詰め寄ったのも束の間、四回表ＳＯＬＫは打者一巡の猛攻で大量11得点を加え、勝負あり。裏の攻撃で２点を返し意地を見せるも、17対６でＳＯＬＫが大勝した。