先端ＩＴ関連優良企業12社が優勝の栄冠を目指す第26回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会３日目が、６月18日（土）、陽射しがサンサンと照りつける快晴の中、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。ＤＴＳ、ＳＯＬＫ、ＪＥＣＣが無傷の三連勝、ＦＳＡＳが二勝目、ＦＭ、ＳＣＳＫが今シーズン初白星を挙げた。

ソツなしソレキア

初回、ＳＯＬＫは菅原と星の安打から２点を先制。続く二回、５つの四死球からチャンスを広げ、一死一、二塁の場面。「バットを短く持って、まずは出塁しようという意識が功を奏しました」と語る寺島が本塁打を放ち３点を加える。この回一挙６得点。その後も攻撃の手を緩めることなく、毎回得点を重ね四回までに15点を奪う。投げては、ＳＯＬＫ先発・横山が毎回、三振を奪う好投を見せ、８奪三振で完封勝利。開幕から隙のない戦いを続け、無傷の三連勝となった。

着々加点のDTS

ＤＴＳは初回からＪＢＳ先発・吉田を攻め立てる。１番黒川が四球で出塁すると、すかさず二盗、三盗を決め、２番青木はこの機を逃さず左中間を抜ける三塁打で鮮やかに先制。この一打で打線に火が付き、藤田、尾利、本橋の安打でさらに追加点を加え、この回大量６得点を挙げた。対するＪＢＳは二回、宮脇の二塁打、吉田の適時打で１点を返すも、ＤＴＳ関、安達両投手の好投に阻まれ、これ以上追加点を加えることができず、18対１で大敗を喫した。

FM逆転で初勝利

開幕戦から二連敗。何としても初勝利を掴みたいＦＭは初回、先発・中村の不安定な立ち上がりを狙われた。ＥＳＣＯ今田に四球を与えると、菊池の二塁打、小堀の安打で２失点。ここで中村に代わって植草が登板。打たせて取る投球で相手打線を抑え、追加点を与えなかった。ＦＭは二回、榎本の二塁打からチャンスを作り１点を返すと、続く三回、植草が適時打を放ち、１点を追加し、試合を振り出しに戻した。五回、相手の守備の乱れと死球で一死二、三塁の場面に同点打を放った植草が打席に立つ。「自分が打って、決めてやる」という気持ちで振り抜いた一打は、二遊間を破る適時打となり２点を奪う。さらに六回は宮寺、坂爪、塩澤、仲尾の連打で４点を追加し、勝負を決めた。勝ち越し打を放ったＦＭ植草は、投げてもチームに貢献。ＥＳＣＯ打線を粘りの投球で、五回2/3を無失点に抑え、今シーズン初勝利を収めた。

JECC三連勝でリーグ首位

ＪＥＣＣは初回、四死球と失策から４点を獲得すると、ＳＲＡも負けじと梶原の三塁打で１点を返す。三回にＪＥＣＣは死球から一死、満塁で１番西が本塁打を放ち、一挙４得点。続く四回には８つの四死球からさらに６点を追加し、15対３と大きく差を広げた。最終回、ＳＲＡは中村、梶原、武田、七ツ村の安打と千田の本塁打で４点を挙げるも追いつくことができず敗退。ＪＥＣＣはここまで三連勝。Ｂｌｕｅ Ｌｅａｇｕｅ首位に踊り出た。

逆転勝利に沸くFSASベンチ

「今日のＵＳＥ戦のために調整してきました」と語ったＦＳＡＳ先発・神田は今大会初登板。初回からキレのある直球を低めに集め、相手打線を封じる。対するＵＳＥ先発・谷本も好投を見せ、序盤は投手戦となった。試合が動いたのは三回、ＵＳＥ曽根が二塁打で出塁。杉村、穴井、橋本の連打で２点を先取した。ＦＳＡＳも四回に渡辺の適時打で１点を返す。２対１のまま迎えた最終回、ＦＳＡＳ小代が同点本塁打、さらに二死満塁の場面で打席に立った神田の適時打で２点を加え逆転に成功。ベンチは歓喜に酔いしれた。その裏、ＵＳＥは１点を返すも反撃はここまで。４対３でＦＳＡＳが昨年の覇者ＵＳＥから大金星を上げた。

待ちに待ったSCSK初勝利

「ストレートが伸びていたし、コントロールも良く、調子が良かった」と語ったＳＣＳＫのエース・寺田は、内と外を使い分ける投球でＴＤＩ打線を翻弄。７回まで無失点10奪三振の危なげないピッチングで試合を作る。対するＴＤＩ先発・芝田も負けじと要所を締める投球を見せるも三回、板垣がライト方向への本塁打。五回、筒井に本塁打を許す。 この２つの本塁打が決め手となり、開幕から勝ち星のなかったＳＣＳＫは、待望のシーズン初勝利を飾った。