先端ＩＴ関連優良企業12社が優勝の栄冠を目指す第26回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会２日目が、６月11日（土）、先週に続き快晴となった、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。ＵＳＥ、ＤＴＳ、ＳＯＬＫ、ＪＥＣＣが開幕から二連勝し、ＴＤＩ、ＥＳＣＯが今シーズン初白星を挙げた。

初回から積極的なTDI攻撃陣

初回、無死二、三塁「外野フライで１点を」と気負わず打席に立ったＴＤＩ松本。振りぬいた一打はレフトを超える本塁打となり３得点。対するＳＲＡはその裏、梶原の本塁打で２点を返し、１点差に詰め寄る。再び試合が動いたのは三回。ＴＤＩ飯山の本塁打で貴重な追加点を挙げ５対２とリードを広げる。これ以上点差を広げたくＳＲＡは、五回から継投を試みる。しかし、これが誤算だった。五回だけで10個の四死球を与え15失点で勝負あり。21対４でＴＤＩが勝利した。

SCSK高柳、球威あるも制球難

ＳＣＳＫ先発・高柳は、初回から制球に苦しんだ。ＵＳＥ根本、穴井を四球で出塁させ、竹内の内野安打で先制を許すと、その後も四死球でピンチを招き、失策と藤山の二塁打から四回までに計３失点。五回に登板した寺田も死球から１点を失った。対するＵＳＥ先発・谷本は安定感のある、打たせて取る投球で、テンポよくＳＣＳＫ打線を抑えた。六回には、四球から一死一、二塁のピンチを招き、新人・井上が放った内野ゴロの間に１点を献上するも、最終回まで投げ抜き、勝利を掴んだ。

JECC逆転で2連勝

開幕戦を白星スタートさせ、連勝して勢いに乗りたいＪＥＣＣとＦＳＡＳの一戦。初回、ＦＳＡＳは先頭打者・神田が内角の難しい球に対応し、本塁打を放ち先制。その後も失策からチャンスを作ると、町田の適時打でさらに１点を追加し、点差を２点に広げた。「（初回の本塁打は）相手が一枚上手。しかし、打線が好調だったので焦らなかった」と語ったＪＥＣＣ先発・中島はその後、五回まで相手打線に安打を許さない投球でチームを引っ張った。三回、エースの好投に応えたいＪＥＣＣ打線が火を噴く。中山、清水、並木の安打で１点を返す。「自分の後ろにも好打者が控えているので、気楽に打てた」と４番武田が無死二、三塁の場面で値千金の三塁打で２得点。逆転に成功すると、５番中島も適時打を放ち、この回一挙５点を獲得した。ＪＥＣＣはその後も追加点を加え、７対３で勝利を収めた。

ベテランの味、ESCO菊地投手

久ぶりの登板となったＥＳＣＯ先発・菊地友は「四球を出さないように」とマウンドに上がる。速球と変化球が外角いっぱいのコースに決まり、ＩＫＩ打線を六回まで無失点被安打１と文句なしの投球を見せた。菊地友の好投にＥＳＣＯ打線が奮起する。二回、四球からチャンスを作り一死二塁の場面で６番諸岡。「右方向を意識した。根っこに当たり、詰まっていたけど、運がよかった」とライトへの適時打で先制。三回に相手の失策から２点を加え、五回小堀の犠飛、入江の適時打で３得点。六回には打者一巡の猛攻で６点を挙げた。12対０で初勝利を飾ったＥＳＣＯ。この勢いで次のＦＭ戦でも白星を狙う。

DTS防御、攻撃に抜かりなし

ＤＴＳは初回からＦＭの守備の乱れを突き、チャンスを作ると、福島の三塁打と市川の二塁打で６得点。二回以降も攻撃の手を緩めず、三回に市川が本塁打を放ち１点、四回は吉岡の三塁打を皮切りに３点、五回、相手投手の制球の乱れを突いて２点を追加。ＤＴＳは、12対０と二試合連続二桁得点で完勝した。１番黒川の４盗塁を筆頭に、チーム合計12盗塁を決めた機動力と、４打数３安打６打点と活躍した福島の勝負強いバッティングは今後、他チームの脅威となりそうだ。

ソレキア三投手で完封勝利

初回ＳＯＬＫは、岩渕が安打で出塁、菅原が四球を選びチャンスを広げると、星の二塁打で２点を獲得。二回と三回に１点ずつ追加した。さらに５回には、打線が爆発し、新人・實盛、岩渕、森住、星、吉川の安打で一気に５点を加えた。　投げてはＳＯＬＫ横山、押久保、新人・長瀬、三投手の継投でＪＢＳ打線を１安打無失点に封じ、９対０で勝利した。ＪＢＳは初回に相手の失策、二回には吉田の安打、五回に四球から得点のチャンスを演出するもあと一本が出なかった。