第24回 第6日　社会人IT軟式野球リーグの試合結果

新規リーグ参加2チームを加えた先端IT関連優良企業13社が優勝の栄冠を目指すIPI軟式野球リーグ第24回大会6日目が、8月最初の土曜日の2日、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。大会も折り返しとなるなか、ダブルヘッダーを含め開幕から無傷のDTS、USEが7連勝を飾り、首位を並走。新規参加ながらここまで1敗のソレキアがこの日も勝利し、優勝戦線に残り、DL、FSASも勝利、ここまで白星のなかったTDIも接戦を制して今大会初勝利。

根本の本塁打、谷本・曽根の完封リレーでUSE完勝7連勝！　JBSチャンス生かせず、終わってみれば零封敗戦

念願の優勝に向け、ここまで無傷の6連勝中のUSEは、ここまで1勝4敗ながら、前試合に打線が爆発し大勝したJBSと対戦した。一回表、JBSは立ち上がりで動きの固いUSE守備陣の乱れで得点圏に走者を送るも無得点に終わるとその裏、USEの攻撃は根本が先頭打者本塁打を放ち、さらに弦巻の二塁打、藤山の安打などで3点を先制する。二回表、JBSはこの回先頭の青木が三塁打を放つが、後続が打ち取られチャンスを逃す。試合は四回にも3点を挙げたUSEが勝利し、DTSと並ぶ7連勝で首位安泰。

ソレキア押久保、ほしかった先制点を本塁打で奪取、勝利に貢献　FM終盤に追いすがるもあと一歩が出ず、優勝戦線から後退

新参ながらここまで４勝1敗と、目線の先に優勝も見えているソレキアと、優勝戦線に踏み止まるにはこれ以上負けられない3勝2敗のFMが対戦した。先制したのはソレキア。三回表、「先制点がほしかった」と先頭の押久保がFM植草から左翼へ本塁打を放つ。続く四回、今度は田島が中堅へ2点本塁打。さらに五回にも石井の三塁打などで2点を追加した。四回までソレキア先発の横山に抑えられていたFM打線は五回に1点、六回に仲尾の二塁打などで2点を奪って詰め寄るが、ソレキアが逃げ切った。「ここまで投手ががんばってきた。ここへきて打線が上昇、残りも集中したい」と、ソレキア中塚監督は5勝目に口元を緩めた。

首位戦線異常なし。DTS無傷の7連勝！
SCSK王者の前に0行進

USEとともにここまで無傷の6連勝で首位戦線を引っ張るDTSが、新規参入ながら2勝3敗と健闘しているSCSKを迎えた一戦は、DTSが二回表に名刺がわりの3点を挙げて先制。続く三回に3点、四回にも1点を追加、勢いの差を見せつけると、圧巻は六回だった。二死から1番の古吟が左翼へ本塁打を放つと、2番黒川の二塁打をはさんで3番の藤田が中堅へ本塁打。対するSCSKはDTS奈良、福田の投手リレーの前に初回先頭の高柳の二塁打、四回先頭の板垣の二塁打でチャンスをつくったが完封された。終わって見れば横綱相撲のDTSが7連勝。

DL五回に大量得点でSRAを一蹴！
SRA自滅…守備が乱れて追撃ムードも消沈

先攻のDLは一回表、先頭の新人橋本が二塁打を放つと、続く廣田の安打で1点を先制する。さらに三回、小幡の二塁打と敵失で1点を追加。対するSRAは四回、ここまで抑えられていたDL先発の土浦から南、鈴木、後藤の安打で1点を返して1点差に詰め寄り、DLの尻尾をつかんだ。しかし、五回DLの攻撃、SRA守備が崩れる。四死球、失策の連鎖から宮良に三塁打を浴びるなど10点を献上、四回までの接戦も水の泡にしていまい、これでジエンド。DLが4勝2敗とし、優勝戦線に踏みとどまった。

TDI後半戦に期待を持たせる大逆転の初勝利！
ESCO金子の本塁打でビッグイニングをつくるも五回以降息切れ

開幕から未だ勝ち星なく5連敗と苦しんでいるTDIと、2連勝の後3連敗中のESCOが対戦。両チームの気持ちが表れた接戦になった。先攻のTDIは初回、ほしかった先制点を敵失と古塩の安打で挙げる。しかしTDI先発の古塩が乱調で、ESCOの3番金子に本塁打を浴びるなど打者9人に6点を奪われて、先制点が吹っ飛んだ。それでも今期初勝利に執念を見せるTDIは、ESCO先発の入江（雅）から二回に澤田の本塁打で2点、三回にも1点を挙げて、序盤で2点差に詰め寄る。追加点を入れて突き放したいESCOは四回裏、二回から代わったTDI河野から1点を奪い、リードを3点に広げた。諦めないTDIは五回、「試合前から選手が集中していた」と話した河野の二塁打など4本の安打で2点を挙げて1点差に迫ると続く六回にも2点を奪い、ついに逆転。ルーズベルトゲームを制したTDIが、後半戦の巻き返しに期待を抱かせる勝利に湧いた。

吉井、小代、寺田の3発。山中、神田が完封リレーでFSAS完勝！　IKIこの日も消沈…目覚めぬ打線

初回、IKIは鈴木、工藤の連続安打で先制のチャンスをつくるが、得点できなかった。その裏、後攻めのFSASは2番吉井の本塁打などで3点を挙げ、ここまで5連敗中で元気のないIKIの出鼻をくじく。二回こそ三者凡退に打ち取られたFSASだったが三回、小代、寺口の本塁打競演で4点を追加し、主導権を握ると、五回にも追加点を奪う。意地を見せたいIKIだったが、FSAS先発の山中、五回から代わった神田の前に初回以降チャンスらしいチャンスをつくれず、打線が沈黙、FSASの完勝で終わった。3勝3敗と五分に戻したFSAS谷監督は「予定通り。投打がかみ合ってきたので、これから」と次戦以降を見据えた。