第24回 第4日　社会人IT軟式野球リーグの試合結果

新規リーグ参加2チームを加えた先端IT関連優良企業13社が優勝の栄冠を目指すIPI軟式野球リーグ第24回大会4日目が、曇り空の7月19日（土）、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。FM、DTS、DL、ソレキアが勝利し、UESが無傷の開幕5連勝で優勝戦線1歩リードし、新規参加で開幕から連敗していたSCSKがダブルヘッダーに連勝、IPIリーグ初勝利を飾るとともに勝ち星を五分に戻した。

寺田投打に活躍のワンマンショー！　SCSK初勝利　TDI三回の好機を生かせず遠い白星

今期新規参入で、これまで2試合善戦するも未だ勝利のないSCSK。この日ダブルヘッダーの第一試合は、おなじくここまで3戦未勝利と苦しんでいるTDIとの対戦になった。後攻めのSCSKは一回裏、５番寺田が本塁打を放ち、幸先よく3点を先行する。さらに三回にはまたしても寺田が二死から走者を一人おいて中堅へ三塁打を放ち追加点を挙げると続く四回にも1点を追加し、念願の初勝利を引き寄せる。一方、初勝利がほしいTDIは三回に大西、澤田、瀧田の3本の安打でチャンスを迎える。しかし後続がSCSK先発の寺田に抑えられて無得点に終わった。SCSKが5点リードのまま迎えた最終回、TDIは六回から寺田に代わった内田から1点を奪ったが、ここまで。「（本塁打は）ミートすることだけ意識した。この勝利は大きい」と投打に活躍寺田。「チームもまとまってきた。レベルの高いリーグで少しでも上位を目指す」と平賀監督代行。SCSKが念願の初勝利を飾った。

DL高橋、五回まで完全投球、JECC打線を抑える　高橋の前にJECC打線沈黙で4連勝ならず

3連勝と順調に勝ち進んでいるJECCと、開幕戦こそ落としたものの、その後連勝で勝ち星を先行させているDL、ともに優勝を狙う上で負けられない両チームの対戦は、DL高橋、JECC中島の好投で序盤は投手戦となった。試合が動いたのは四回。先攻のDLは4番の中村が右中間にタイムリー三塁打を放って待望の先制点を挙げる。さらに六回、3番遠藤の本塁打で3点を追加。高橋は五回まで走者を一人も出さない完全投球を続けたが、ここで降板。JECCは六回、高橋から代わった小川を攻め、ようやく1点を返すが、ここまで。JECCは4連勝ならず、DLは優勝戦線に留まった。

FM大量得点で大勝
SRA投手陣炎上……連勝逃す

ともに前節で今期初勝利を挙げ、ここまで1勝2敗のSRAとFM。この対戦に勝利して星を五分に戻したいところだったが、早々に決着した。一回裏、後攻めのFMはSRA先発の武田の乱調に乗じ、一挙10点を奪った。二回表SRAは1点を返すが、その裏、調子のつかめない武田、代わった馬場から四死球と西野、山﨑の二塁打などで11点を挙げる。さらに三回、四回にも得点を重ね、投げては越石、坂爪、榎本のリレーでSRA打線を押さえ込み、FMが大量得点で勝利、星を五分に戻した。

好調DTS打線、この日も五回に爆発！
JBS最終回に意地を見せるも遠い勝利

ここまで3試合の総得点が41点と、破壊的な攻撃力で3連勝中のDTSと、開幕からこれまで本来の力を発揮できず3連敗中のJBSの対戦は勢いの差がそのまま表れた。先攻のDTSは初回1点を奪って先制すると三回、四回に2点ずつ追加し、主導権を握る。圧巻だったのは五回、打線に火がついた。5つの四死球に1番古吟の三塁打など5本の安打を浴びせ、一挙11得点を挙げて、JBSの息の根を止めた。「納得のピッチングができた」と話したDTS先発の奈良は、五回裏までJBSを無安打に抑えていたが、最終回となった六回裏に3本の安打で1点を献上し、完封こそならなかったが完投勝利。

村岡、田邊アーチ競演でSCSK連勝！
IKI初回にリードするも後が続かず

ダブルヘッダー第一試合でリーグ参戦初勝利を飾ったSCSKの第ニ試合は、ここまで3連敗と苦しんでいるIKIとの対戦。初回、先攻のSCSKが村岡の二塁打などで1点を先制する。しかしその裏のIKIは、SCSK先発飯倉の不安定な立ち上がりに乗じ4つの四球を奪って2点を挙げ、すかさず逆転。なんとしても連勝したいSCSKは三回、村岡の本塁打で同点に追いつくと四回にも1点を挙げて逆転。さらに五回には6番田邊が3点本塁打を放ってIKIを突き放し、この日連勝で星を五分にした。

USE打線、最終回に5連打で5得点、真価を発揮！　ESCO入江（雅）好投も最後に「単調になった」と悔やむ

投打がかみ合い、開幕から無傷の4連勝で優勝戦線の先頭に立つUSEと、ここまで2勝1敗で白星先行のESCOの対戦は、三回にUSEが2本の安打とESCO守備陣の乱れで1点を先制。その裏、ESCOも2本の安打などで得点圏に走者を送るもののUSE先発の谷本に後続が打ち取られ得点できない。その後ESCO先発の入江（雅）が踏ん張ってUSEに追加点を与えず、谷本もESCO打線を抑えて一点差のまま迎えた最終回表、USEは二死から打線が爆発。「単調になった」と悔やんだ入江（雅）から藤山、谷本の二塁打を含む5連続安打などで一挙5点を奪った。谷本はその裏ESCOの攻撃を無得点に抑え、完封で5連勝に花を添えた。「ここまで順調にきている」と、藤城監督の声も明るかった。

ソレキア大塚、特大3点本塁打！
FSAS山中、がまんの投球も打線の援護なく……

2勝1敗とここまで健闘しているFSASとソレキアが激突。先行したのは後攻めのソレキアだった。一回裏、菅原の安打と2つの四死球などで1点を挙げる。FSAS打線を抑える先発の横山を援護したいソレキア打線は四回裏、大塚の本塁打で3点を追加した。負けられないFSASは終盤の六回表、ここまで好投してきた横山から神田の安打と2つの四死球で1点を返す。しかし、反撃もここまで。ソレキアの横山は最終回二死からマウンドを辰亥に譲り、完投こそ逃したがチームの勝利に貢献した。