第24回 第3日　社会人IT軟式野球リーグの試合結果

新規リーグ参加2チームを加えた先端IT関連優良企業13社が優勝の栄冠を目指すIPI軟式野球リーグ第24回大会3日目が、雨で順延が続いた後の7月12日（土）、快晴で猛暑日となったさいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。順延での調整の難しさが、ここまで好調・不調のチームにどのような影響をおよぼすのか注目されたなか、FM、JECC、DTS、USE、FSAS、ソレキアが勝利し、ダブルヘッダーとなったDLは1勝1敗だった。

ソレキア横山DL打線をスライダーで翻弄、3安打完封！　DL土浦、好投も終盤に崩れる

今季新規参加ながら、ここまで投手力で好ゲームを展開、1勝1敗と健闘しているソレキアと、この日ダブルヘッダーのDLが対戦した。ソレキア横山、DL土浦の両先発が立ち上がりから好投を続け、締まった投手戦となった。均衡を破ったのはソレキアだった。五回裏、先頭の石井が死球で歩くと暴投で進塁。その後三盗を狙うもDL捕手の加藤に刺されチャンスが潰れたかに思われた二死から田島が死球で出塁。続く宇佐美が「チャンスに打ててよかった」と三塁打で先制。さらに大塚の安打この回1点を追加し、六回にも得点したソレキアは、横山がDL打線を散髪の3安打に抑え完封、2勝目を飾った。

夏空にUSEが5本の打ち上げ花火で4連勝！
導火線に火をつけたIKI、撃沈

ここまで開幕からダブルヘッダーを含め3連勝と、優勝を目指すUSEと、未だ勝利のない連敗中のIKIの対戦は両チームの勢いの差が初回から出た。先攻のUSEは一回表、IKI先発中屋の自滅につけ込むと、藤山の三塁打などで大量12点を奪う。続く二回には杉村、弦巻の連発、さらに竹内、根本の本塁打競演などで9得点。四回には石井にも本塁打が飛び出し、一足早い花火大会となった。IKIは二回裏に大量得点で緩んだUSE守備陣の乱れで1点を挙げるが、これが精一杯だった。

初回から得点を重ねたFSASがESCOの反撃を交わす　ESCO追いすがるも序盤の失点を挽回できず、3連勝逃す

3連勝を狙うESCOとここまで五分で勝ち越しを狙うFSASの対戦は、後攻めのFSASのペースで進んだ。初回裏、4番柳の三塁打など3本の安打で2点を先制。二回表ESCOが1点を挙げるがその裏FSASはまたも3安打で2点、さらに三回、四回にも２点づつ追加する。ESCOは四回に菊地の二塁打、金子の安打で1点、五回にも三留の三塁打など3本の安打などで3点を奪って勝利への執念を見せるが、序盤からの失点が響き、FSASからペースを奪えなかった打線好調のFSAS谷監督は「冬のバッティング練習の成果」と完勝に胸をはった。

打線好調維持のDTSがこの日も毎回の22得点で3連勝！　SRA前節好調だった打線が沈黙

前節DTSが14得点、SRAが10得点と、打線好調の両チームの対戦だったが、結果はDTS打線の爆発で一方的なゲームになった。先攻のSRAが初回三者凡退に終わったその裏、DTSは四球に4本の安打をからめて打者一巡で5得点。開幕からの勢いのまま先行すると、二回にも打者11を送って6得点。攻撃の手を緩めないDTSは三回にも７点、四回にも4点を奪う。対するSRAは三回にこそ2本の安打を放つものの、ここまでも好調打線が一転、沈黙。一方的な展開で黒星先行となった。DTSは3連勝となった。

DL最後は冷や汗ながら勝利をもぎ取る
TDI先行するも後一歩でかわされる

先攻のTDIは初回、DL先発の飯島から古塩の安打、飯山の二塁打などで3点を先制する。その裏DLもTDI先発の飯山から土浦の二塁打などでまず1点を返すと、三回にはコントロールを乱した飯山から6つの四死球と安打などで一挙5点を奪って逆転。DL3点リードのまま迎えた五回、今度は飯島が乱れる。二死から5連続四死球を与え、2点を奪われ、1点差とされてしまう。ここでDLはたまらず飯島から中村にスイッチ。中村は4球で最後の打者を打ち取り、DLが冷や汗の勝利。

JECC最終回にピンチを迎えるも開幕3連勝！
SCSK終盤に意地を見せたがおよばず…

この日が新規参入開幕2戦目となるSCSKはJECCと対戦。先手をとったのは後攻めのJECCだった。一回裏、SCSK先発の飯倉から2四球を選び、3番進藤の内野ゴロの間に1点を挙げる。IPIリーグ初勝利がほしいSCSKは二回以降毎回走者を出すが、得点できない。そんな五回裏、JECCは並木、谷沢の安打などで2点を追加。このままJECCペースで終わるかと思われた最終回、SCSKは2本の安打などで2点を奪い、JECCを追い詰めた。しかし、ここまで。「苦しい試合を勝ったのは大きい」と石﨑監督。JECCが3連勝を飾った。

中村スイスイ95球完封劇でFM待望の初勝利！
打線の奮起が待たれるJBS痛い開幕3連敗…

開幕からの2戦を落とし、優勝を目指す上でこれ以上負けられないFMとJBSの対戦は、序盤、両チーム先発が譲らない投手戦になった。試合が動いたのは四回表だった。初回こそ四球と安打でピンチを背負ったが、二回、三回と走者を出さない投球を続けてきたJBS今泉に対し、FMは一死から4番西野が左中間へ二塁打で出塁。続く宮寺の安打などで先制点を挙げると五回にも1点を追加、FMが主導権を握った。FM先発の中村に抑えられていたJBSは五回裏、無死から戸上が二塁打を放つが、後続が倒れてチャンスを潰し無得点。「最後まで集中できた」と中村はこのままJBSを散発3安打に完封した。初勝利に植草監督は「チームが結束した結果。これからもFMらしさで臨みたい」と話した。