第24回 第2日　社会人IT軟式野球リーグの試合結果

新規リーグ参加2チームを加えた先端IT関連優良企業13社が優勝の栄冠を目指すIPI軟式野球リーグ第24回大会2日目が、6月21日（土）、薄曇りのさいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。息詰まる投手戦あり、打撃戦ありの熱戦が繰り広げられ、SRA、JECC、DTS、DL、ESCOが勝利し、ダブルヘッダーとなったUSEは連勝。この日がIPI開幕となったSCSKは接戦を演じるものの、洗礼を浴びた。

中村2点本塁打！　SRA再逆転で3年ぶりの歓喜
IKI逆転も守備の乱れでIKIイタい連敗……

ともに開幕戦を落とし、連敗だけは避けたい両チームの対戦は、初回から動いた。先攻のIKIはSRA守備の乱れ、2つの死四球、田口の中堅前安打で2点を先取すると、続く二回にも2点を挙げて主導権を奪ったかにみえた。ところがその裏IKI内野守備陣が破綻、4つの失策であれよという間にSRAに同点に追いつかれると、「ストレートを狙っていた」と2番の中村が左翼への2点本塁打で逆転した。一転追いかける展開になったIKIは三回、6番槙、9番工藤の二塁打、四死球などで4点を挙げる。これでもこの試合落ち着かない。「春先に合宿を行い、今年は選手もチームも期するものがある」（馬場監督）というSRAは四回裏、安打と敵失、四球などで4点を奪って再逆転。IKIも五回に1点を奪って詰め寄るが、勝利への執念の勝ったSRAが逃げ切った。馬場監督は「（この勝利を）社長室に報告します」と笑顔で語った。

投手戦を制し、USE開幕3連勝！
弦巻、価千金二塁打で好投ソレキア横山を崩した

ダブルヘッダー第一試合に勝利し、開幕3連勝を狙うUSEと、今季初参加で開幕戦を制したソレキアの対戦はUSE谷本、ソレキア横山両投手の好投による投手戦になった。ともに初回を無難に抑える順調な立ち上がり。二回、横山はこの回先頭のUSE田辺に右中間への三塁打を浴びてピンチを迎えるが、後続を打ち取り得点を許さない。しかし三回、USE無死から竹内が安打で出塁すると、二死から弦巻が右中間へ二塁打を放ち先制、これがそのまま決勝点になった。「昨年はチームに迷惑をかけた」とUSE谷本は足がつるアクシデントで完投こそ逃すものの、圧巻の投球で「大きな勝利」（藤城監督）に貢献した。

ESCO投打で初陣のSCSKに洗礼、2連勝！
SCSK寺田5連続含む9奪三振も、ESCO入江が投げ勝つ

この日が開幕戦となった新規参加のSCSKは初回、先頭の飯倉が二塁打を放つと、続く村岡の安打で本塁へ帰還、1点を先制する上々の立ち上がりをみせる。対するESCOはSCSK寺田の好投により五者連続三振に倒れた後、二回裏二死から岸田、菊地の連続安打で同点に追いつくと、「今年は投打がかみ合い、いいムード」と四回にも岸田の二塁打などで2点を追加し、六回にも1点を奪い主導権を握った。SCSKも最終回、初回以降抑えられてきた入江（雅）から1点を奪い善戦したが、一歩およばなかった。敗れたものの次戦以降に期待を持たせる内容にSCSK神保監督は「新規参加だが少しでも上位を狙いたい」と自信をのぞかせた。

USEがFMを投打で圧倒！
FM初回に1点返すもその後は沈黙…

この日ダブルベッダーのUSEが、「オーダーを組み替えた戦略が当たった」（藤城監督）と、打線がFMを圧倒した。初回、谷本の二塁打などで3点を先制すると、二回に1点、三回3点、四回2点と得点を重ね、スコアボードに数字を埋めた。投げても先発の曽根が好投。FMは一回裏に二死から四球と西野、越石の連続安打で1点を返したが、以降は曽根の前に沈黙したまま終わってしまった。曽根は最終回となった五回こそ後続にマウンドを譲ったが、勝利に貢献した。

JECC終盤にヒヤリも、谷沢本塁打で中島を援護
TDI澤田、2点本塁打で同点に追いつくも…

先制したのは後攻めのJECCだった。一回裏TDI先発の飯山から4番谷沢の安打などで1点を挙げる。続く二回裏にも四球、安打、敵失をからめ1点を追加、JECCペースで試合が進んだ終盤五回表、ここまで危なげなくTDI打線を抑えてきた中島に魔の瞬間が訪れた。二死から1番澤田が左翼へ2点本塁打を放って、一瞬で同点に追いつかれた。しかし、その裏、打線が中島を援護する。この回先頭の谷澤が本塁打を放つと三谷が三塁打で続き、四球などでこの回6点、勝利した。

毎回の14得点、完封リレーでDTS完勝！
FSAS攻守に元気なく、今後に不安を残す

DTSの一方的なゲームになった。初回、FSAS先発の新人小代から3つの四球、市川の三塁打で3点、二回は敵失などで2点、三回にも2本の安打などで3点と得点を重ねる。ディフェンスに元気のないFSASは打線が奮起したいところだったが、二回に4番の柳が安打、三回に成田が四球で歩いた以外、凡打と三振の山を築く。攻撃の手を緩めないDTSは五回、六回にも2点ずつ奪い、終わってみれば毎回の14得点、守っては新人の穂坂、芝村のリレーでFSASを完封した。

DL終盤にビッグイニング、飯島3点本塁打でJBSの息の根止める　JBS中盤に詰め寄るも最後に息切れ

先攻のDLは初回、4番中村の右翼への3点本塁打で先制する。出鼻をくじかれたJBSは四回裏、敵失に新人戸上の中前安打で1点を返すと、続く五回にも1点を挙げて最少点差に詰め寄る。しかし六回、DLは怒涛の攻撃を仕掛ける。中村の安打、土浦の二塁打、そして飯島の本塁打などで一挙6点のビッグイニングを作って勝利を決めた。投げては小川がJBS打線に中盤に1点ずつ奪われたものの安定した投球で完投した。