第24回 第1日　社会人IT軟式野球リーグの試合結果

梅雨入り後、不安定な天候が続いた日から一転、真夏を思わせる青空の下、さいたま市の大宮けんぽグラウンドに栄光の優勝を目指す先端IT関連優良企業13社が集結、IPI軟式野球リーグ第24回大会が華々しく開幕した。新規リーグ参加2チームSCSK、ソレキアを加え、例年以上の熱戦が予測される中、開幕セレモニー後に行われた6試合の開幕戦ではFSAS、ESCO、JECC、USE、3連覇を狙うDTS、さらにソレキアが勝利した。

IPI軟式野球リーグ江口大会会長が第24回大会参加選手の健闘にエール

前日までの不安定な梅雨空から一転、夏を思わせる青空の下、13チームの選手、関係者が勢ぞろいし、第24回大会の開会式が行われた。開会宣言後、挨拶に立った大会会長のウチダエスコ（株）江口英則代表務取締役社長は「広島出身でカープのファン。でもこれからはIPI野球の応援にまわります」と、全チームの全選手、そして審判、大会関係者にエールを送った。

FM越石久雄主将が選手宣誓

新規参入2チームを加えた13チームを代表して選手宣誓を行ったのはFMの越石久雄主将。「スポーツマンシップにのっとり、励まし、支えてくれたすべての方々に感謝し、最後まで正々堂々と戦います」と力強く宣誓。9月、最終決戦地西武ドームまで続く暑い夏の激闘・熱戦の火蓋が切られた。

寺島特大1号、横山99球無四球完封でソレキア初陣飾る！ JBS、前半の再三のチャンスを逃し沈黙…

IPIリーグ新規加入で初陣となるソレキアはJBSと対戦した。胸を借りる先攻のソレキアは初回先頭打者の片平が右翼へ安打を放って出塁。二死から石井が四球で歩くも得点ならず。二回にも安打と死球で走者を出すがホームベースを踏めない。対するJBSは二回裏、先頭の今泉、続く新人の戸上の連続安打で先制のチャンスを作るものの、ソレキアの堅い守備に阻まれてしまう。続く三回にも3本の安打を放つも、無得点に終わった。両チームとも走者を出すが得点を奪えずストレスが溜まりはじめた四回、ソレキアはこの回の先頭打者の5番寺島が「出塁を考えていた。結果としてホームランになった」と右翼へ特大の一発を放ち、待望の先制点を挙げる。これで勢いに乗った打線は、片平、森住の二塁打などを集中して一挙4得点。中塚監督が「安定していたので心配はなかった」と話した横山が6安打を許したものの、無四球99球でJBS打線を完封し、初陣を完勝で飾った。

FSAS初回にビッグイニング、完勝！
四回に意地を見せるも、TDIおよばず…

初回のピンチを切り抜けたFSASは、開幕の緊張感からか投球の定まらないTDI先発の新人・飯山から5つの四死球と渡辺の二塁打、寺口の本塁打などで一挙7得点を挙げて主導権を握った。このままでは終われないTDIは四回一死から鈴木が安打で出塁すると続く小清水が左中間へ二塁打、1点を返す。さらに河野が左翼へ本塁打を放って2点、この回3得点でFSAS楽勝ムードを消した。それでもFSASはその裏、五回、六回と得点し、終わってみれば完勝した。

中島7奪三振でIKIを完封！
JECC打線、17得点を奪って完勝

JECCが初回にIKI先発の槙から3点を奪うと二回にも2点、四回には代わった中屋から5点、その後も得点を重ね、IKIの繰り出す3投手から17得点を奪って大勝した。 IKIは打線もJECCエース・中島の小気味よいピッチングの前に、二回二死から槙が三塁打で出塁、三回にも工藤の安打、中屋が死球で歩き得点圏に走者を送るも後続が打ち取られ、終わってみ安打はこの2本のみえで、中島に完封勝利を献上、完敗だった。

ESCO理想的な展開で開幕戦を制した！
逆転もつかの間、SRA後半息切れ…

初回、南と武田の連続安打で先制のチャンスをつかんだSRAだったが、得点を奪えなかった。後攻めのESCOはその裏、安打で出塁の三留を確実に送ると、二死から小堀の安打で1点を先制。しかしSRAは三回一死から中村の二塁打を含む5本の安打などで4点を奪って逆転した。一転追う立場になったESCOはその裏3本の安打と四死球、敵失をからめ、3本の安打で4点を挙げて再逆転。さらに五回に内田の三塁打1点、六回にも3本の亜んだなどで3点を追加、SRAを突き放し勝利した。

DTS最終回に集中力発揮、接戦にケリ。3連覇へ視界良好　FM山﨑3打席連続の猛打賞！

試合が動いたのは三回までともにスコアボードに0を並べた四回表だった。DTSは尾利、市川の安打で1点を挙げ、先制する。しかし続く五回表、初回二塁打、三回に安打を放っているFM山﨑が猛打賞、サイクル安打リートとなる三塁打で同点に追いつく。同点のまま迎えた最終回、先攻でリードしたいDTSは驚異的な集中力を発揮、阿久津の勝ち越し打と黒川の三塁打などで4点を挙げた。その裏FMは二死から宮寺が安打で出塁するがここまで。DTSが逃げ切りで接戦を制し勝利をもぎ取った。

最終回に劇的なシーン、USE弦巻が演出！
DL同点に追いつくも最後に落とし穴が

先取点は後攻めのUSEだった。初回DL先発小川の2つの四球から藤山、弦巻の二塁打、敵失などで2点を挙げる。三回にも4本の安打などで2点を追加、ペースを握ったかに思われた。ところが四回、ここまで沈黙してきたDLが反撃。ここまで好投していたUSE先発の谷本が連続で四球を出す。一死となったところで迎えたDL加藤が左翼へ運んで一挙3点、1点差に詰め寄った。さらに、試合時間の関係で最終回となった五回、DLは安打と四球などで1点を挙げて同点に追いついた。劇的なシーンは最終回一死後に訪れる。四死球で出た走者を置いて打席に入った弦巻が値千金の二塁打を放ってUSEが熱戦をものにした。