第23回 第9日　社会人IT軟式野球リーグの試合結果

先端IT関連優良企業13社が優勝の栄冠を目指すＩＰＩ軟式野球リーグ第23回大会第9日が8月3日（土）、晴れわたるさいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。大宮での最終戦となったこの日は優勝の可能性を残すFM、DTS、DLが勝利し、そのほかFSAS、JBS、FSIが勝利した。勝てば、優勝戦線に残るJECCはDTSとの直接対決に惜敗、一歩後退した。最終決戦となる西武ドームでDTS、FM、DLが三つ巴で優勝を争う。

DL飯島、12奪三振完投で優勝へ視界良好
TDI五回に同点も息切れ

先制したのは勝って優勝に望みをつなげたいDL。二回裏、入田が左前打で出塁、宮良の適時打で1点を先取。対するTDIは四回までDTS先発の飯島に抑えられた五回、死球と小清水の安打と暴投で同点に追いついた。しかしその裏、DLは初回以降踏ん張っていたTDI芝田から、遠藤の二塁打、飯島の安打、廣田の三塁打、入田の二塁打など4連続の長短打で3点を挙げ、六回にはさらに2点を追加し試合を決めた。「制球はよくなかったが、調子が上がってきた。80点で納得のいく内容だった」と、今季三試合目の登板を12奪三振で完投した飯島は、照準を優勝に定めた。

FM越石、植草の活躍で逃げ切り、優勝の可能性を残す　ITF粘りを見せ、同点にするもあと一歩

優勝の可能性が残るFMは一回裏、先頭の山﨑が四球で歩き、宮寺、植草が安打で続くと4番の越石が右翼に二塁打を放ち幸先よく3点を先制。対するITFは三回表、斎藤（大）の安打で1点を返す。しかしその裏FMはまたも越石の二塁打などで2点を挙げて突き放す。これでFMの展開と思われた四回、先発・中村から交代した田口が3つの四球を与えるなど乱調、3点を奪われ1点差まで追い上げられる。負けられないFMはその裏、四球で出た走者を植草が安打で返して突き放すと、最後は植草がITF打線を抑え逃げ切った。

2安打9奪三振、IKIの気持ちを折る2点本塁打！　JBS今泉、投打に活躍！

初回IKIが二死から槙の三塁打と敵失で先制。しかし二回、JBSは3本の安打と2つの四死球で4点を挙げて逆転する。IKIも三回裏、無安打で1点を返し、反撃。ところが四回、JBSは紅林が安打で出塁すると、一死から今泉が右中間へ本塁打を放って2点。さらに大野、塙の安打で1点を追加し3点を奪う。続く五回には、気持ちの切れたIKI戸矢に3連打を浴びせ、さらに連続四死球と集中力を欠いたIKI守備陣の失策などで4得点。投打に殊勲のJBS今泉は「ミスも多かったが、取るべきところで点が取れた。奪三振は意識していない」と試合を振り返った。

FSAS渡辺、チームに勢いをつける初回本塁打！
守りが崩れたSRA、大量失点に泣く

先攻のFSASは一回表二死から、加藤の安打と続く柳が四球で出塁すると、5番の渡辺が左翼へ本塁打を放ち、3点を奪う好スタート。続く二回、2安打と四球をからめ、SRA守備の乱れで一挙4点を追加、序盤でペースを握った。その裏SRAは四球で出た武田を、小林が二塁打でかえし反撃。しかし五回表、FSASは4つの四死球と敵失に乗じて6点を挙げた。SRAはその裏、南、鈴木の安打などで1点を挙げたが、反撃もここまで。大量13得点のFSASが勝利した。

DTS序盤盤石も、最後は1点差の接戦を制した！
終盤の反撃も一歩及ばず、JECC優勝戦線から後退

FSI戦での引き分けはあるものの、ここまで無敗で優勝争いのトップを走るDTSと、この1戦に勝利すれば最終の西武ドーム決戦に優勝の望みがつながるJECCの対戦は、DTSが先行する展開となった。一回裏、先頭の古吟が左中間への三塁打、黒川の安打などで幸先よく2点先取、JECC中島の出鼻をくじいた。続く二回にも福島の二塁打と敵失で1点、さらに三回にも四球と久保田の安打で1点を追加、投げては先発の仲宗根がJECC打線を四回まで2安打に抑える好投を見せて主導権を握った。ところがDTSに勝利が見えはじめた五回、JECC打線が仲宗根に襲いかかる。開沼、石﨑に代わった清水、並木の3本の安打と四球、敵失で3点を返す。ここでDTSは仲宗根から奈良にスイッチ。奈良が勢いに乗ったJECC打線を抑えると、最終回も1人も走者を出さない完全リリーフで、DTS勝利に貢献した。初回に三塁打を放ち、先制点のホームを踏んだDTS主将の古吟は「失策による失点もありチーム状態はよくないが、意識を高め最終戦に向かう」と優勝を視野にとらえた。

FSI秋谷が本塁打含む4の3で勝利に貢献！
入江（雅）、出鼻くじかれESCO完敗

初回からFSI打線がESCO先発の入江（雅）に襲いかかった。先頭の秋谷が二塁打で出塁すると一死から石川の安打、今井の三塁打、さらに二死から村田の安打、極めつけは福田の本塁打で一挙5点のビッグイニング。その裏ESCOは1点を返すが二回表FSIは秋谷、石川の安打で1点を追加。三回には秋谷の本塁打などでさらに3点を奪った。守っては初回に1点こそ献上したものの、梶原がESCO打線を2安打9奪三振に抑えた。「前半から思いどおりの展開になった」と須貝監督。FSIは5勝3敗1分と貯金を増やした。