第23回 第8日　社会人IT軟式野球リーグの試合結果

先端IT関連優良企業13社が優勝の栄冠を目指すＩＰＩ軟式野球リーグ第23回大会第8節が7月27日（土）、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。気温32度、時折強い日の差す中、FM、JECC、FSI、JBS、ESCO、SRAが勝利し、USEが破れて一歩後退。優勝戦線はDTSを中心にJECC、FM、DLが並走して追う混沌状態になった。

中島、完投6勝！JECC優勝へ望みつなぐ
FSAS最後に意地を見せるも……

先攻のJECC、後攻めのFSASは初回、ともに得点圏まで走者を進めるが得点できず、無得点のまま迎えた三回表、JECCは先頭の並木が安打で出塁。するとFSASの守備が乱れて連続失策を記録し、JECCが労せず2点を先制。六回表、JECCは三谷が死球で出塁。開沼の安打、さらに犠打など手堅い攻撃を仕掛け3点追加。その裏FSASはここまで無得点に抑えられていた中島を攻め、町田、渡辺の二塁打、宮田の三塁打と3本の長打で2点を返すがここまでだった。「気持ちよく投げられた。チームも上向きになっている」と6勝目を完投で挙げたJECC中島は次のDTS戦へ気持ちを切り替えた。

USE最終回に泣く…優勝戦線から離脱
FM越石、サヨナラ適時打で勝利を引き寄せた

優勝に向け負けられないUSEとFMの対戦は、先攻のUSEに対し、FM先発・中村が制球を乱す。一死から杉村に死球、続く弦巻にも四球を与えると藤山の安打で先制点を献上。続く田辺も四球で出し、ピンチが続いたが、なんとか後続を打ち取り最少失点でしのいだ。するとその裏、USEは先発・谷本が先頭の山﨑に四球を出したところで曽根にスイッチする。ところが曽根の制球が定まらない。宮寺、植草に連続四死球、さらに暴投などの失策で逆転を許してしまう。二回、今度はUSEが初回から変わらず制球を乱す中村から2つの四球と弦巻の安打で3点を奪い逆転。これでペースに乗るかと思われたUSEだが、最終回となった四回裏、先頭の坂爪、西野に安打を許したところで曽根から大間に交代。大間は連続四球と植草の安打に続き、最後は4番の越石に痛恨のサヨナラタイムリーを浴びてジエンド。殊勲の越石は「全力で打てた。チームに勢いがあるので最終戦まで勝ち続けたい」と笑顔で流れる汗をぬぐった。

FSI先攻逃げ切りでTDIの追撃をかわす
TDI毎回安打もあと1点に泣く

後攻めのFSIが初回に3点を挙げると、二回表にはTDIが1点を返す。しかしその裏、FSIは3本の安打と2つの四球で3得点、TDIを突き放す。ところが勝利に執念を見せるTDIは四回2つの四死球と2本の安打などで3点を返す。続く五回にも敵失と2本の安打で1点を加え、1点差に詰め寄る。その裏FSIは1点を奪うと六回、TDIは古塩の安打、中村の二塁打で再度詰め寄るが、一歩及ばず、FSIが逃げ切った。

DL逆転大量得点も最後にヒヤリ……
SRA最後に意地を見せるも一歩およばず

DLの一方的な試合となった。一回裏、SRA先発の馬場が先頭の遠藤から3者連続四球を与え、4番入田の二塁打、中村の安打など打者一巡で４点先制。続く二回にも廣田の左中間への本塁打などで2点。四回には宮良、土浦の二塁打をはじめ6本の安打などで9点を挙げる。五回には糸の切れたSRAが先発の馬場、代わった南、後藤、穴沢が四死球を連発。守備も集中力を欠き3つの失策を記録し、17点を献上してしまう。攻撃陣もいいところなく0封されてしまった。大勝のDL入田監督は「ケガなどで戦力は落ちているが、残り2試合全力で勝ちに行く」と宣言した。

小堀本塁打2発と三塁打の猛打賞、IKIを粉砕！
ESCOが完勝！

一回裏、ESCOは小堀の先頭打者本塁打で先制すると安藤・今田・岸田の安打などで2点を追加、主導権を握った。続く二回も小堀の三塁打など4本の安打と四球でIKI岡崎から3点を奪う。反撃したいIKIは三回表、先頭の中屋の三塁打を皮切りに1点を返すが、ESCOは四回裏この日2本目となる小堀の左翼への本塁打でIKIを突き放す。粘るIKIも五回表、安打と敵失で1点を奪うが、反撃もここまで。ESCOが小堀の活躍で勝利した。

JBSが終盤青木の本塁打などで効果的に得点し、完勝！　ITF丸山の先制本塁打もチャンスを逃し敗戦

二回裏、ITFが丸山の本塁打で先制すると三回表、JBSは2つの死球と安打、大野の犠球で得点し、1対1の同点で迎えた終盤五回表、JBSは二死から今泉の安打と大野の死球に続き青木が右翼へ二塁打を放って2点を奪い勝ち越す。さらに七回にも青木の本塁打、前田の三塁打などでダメ押しとなる2点を挙げてITFに勝利した。ITFは四回、2本の安打で得点圏に走者を出すものの得点できなかったのが最後まで響いた。