第23回 開幕戦　社会人IT軟式野球リーグの試合結果

先端IT関連優良企業13社が優勝の栄冠を目指すＩＰＩ軟式野球リーグ第23回大会が、晴天の6月8日（土）、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで開幕した。華やかな開幕セレモニー後に行われた開幕戦6試合は、投手戦あり、打撃戦ありで、混戦・接戦のシーズンを予感させるものだった。そんな中、ＥＳＣＯ、ＵＳＥ、ＤＬ、ＦＳＩ、ＦＭ、ＤＴＳが勝利し、優勝へ向けて好発進した。

ＩＰＩ軟式野球リーグ富田大会会長が第23回大会参加選手にエール！

第23回大会の開会式が、夏を思わせるもののさわやかな風が吹く晴天の中、全13チームの選手・関係者が勢ぞろいし、華やかに行われた。開会宣言後、挨拶に立った大会会長の株式会社SRAホールディングスの富田博常務取締役は「日頃の練習の成果を存分に発揮し、最後まであきらめずに戦ってください。熱戦を期待しています」と、全チームの全選手、そして審判、大会関係者にエールを送ると、集合した選手たちは身を引き締めた。

ＦＳＩの村田主将が選手宣誓

栄光の優勝を目指す13チームを代表して選手宣誓を行ったのはＦＳＩの村田浩気主将。「選手一同はスポーツマンシップにのっとり、戦い抜くことを誓う」と力強く宣誓。暑い夏の激闘・熱戦の火蓋が切られた。

竹内豪快3ラン、藤山決勝２ラン！
ＵＳＥが追いすがるＩＴＦを撃破

一回裏、竹内の安打と四死球でUSEが1点を先制。二回表にはＩＴＦが山田、伊藤の連続安打などで同点にする。その裏ＵＳＥは竹内の豪快な3点本塁打でふたたびリード。しかし、ＩＴＦも三回表、丸山が左翼越えの二塁打を放つなど３点を挙げて同点に追いつく。シーソーゲームにケリをつけたのはＵＳＥ。三回、谷本の犠飛で勝ち越し、四回に藤山の2点本塁打でダメ押し。さらに五回にも2点を挙げてＩＴＦの息の根を止めた。

ＤＴＳ川島の本塁打など８安打11得点で快勝！
ＦＳＡＳ打線沈黙、完封負けで開幕落とす

初回からＤＴＳがペースを握った。ＦＳＡＳ先発の神田の立ち上がりを攻め、四球と敵失と黒川、尾利の安打で４点を挙げると、二回に1点、三回には市川、仲宗根の二塁打などで３点、五回にも川島に本塁打などで３点を奪った。ＦＳＡＳは四回までに６個の四死球を得るも無得点に終わった。ＤＴＳ増田監督は大勝にも「締らないゲーム。勝った気がしない」と笑顔を見せなかった。

ＦＭが逆転で勝利！
植草・中村のリレーでＪＢＳに反撃許さず

先制したのは２シーズン目のＪＢＳ。二回表、この回先頭の大野がＦＭエースの植草から本塁打を放った。その後、ＪＢＳ先発の今泉、ＦＭ植草が好投し、息詰まる投手戦の様相になった五回裏、ＦＭは好投の今泉を捕らえた。二死から中尾、植草の二塁打などで2点を奪い逆転。開幕勝利がほしいＪＢＳだったが、植草に代わった中村に抑えられ、あと一歩およばず、惜敗した。

ＦＳＩ五回に一挙11得点で大勝！
ＳＲＡ先制するも息切れ…

ＦＳＩの１点リードで迎えた四回裏だった。ここまで踏ん張っていたＳＲＡ先発の溝邊が乱れ、代わった並木も制球が整わず、これに乗じたＦＳＩは石川の三塁打、小西の二塁打などを絡めて一挙11得点のビッグイニングを作った。これで勢いに乗ったＦＳＩはさらに五回にも3点を追加。投げては村田、石川、梶原の３投手リレーでＳＲＡ打線を１点に抑えて、大勝した。

五回高橋の本塁打含む５連打でＤＬ完勝！
ＩＫＩ初回のチャンスに追加点奪えず…

ＩＫＩは初回、槙、牧野の連続安打から高橋が四球を選んで無死満塁とすると、4番鈴木が中堅に犠牲飛球を放って槙がかえって先制。しかし後続が倒れてしまう。先行されたＤＬは二回裏、安打と敵失などで２点を挙げてすかさず逆転すると、続く三回には２死後、４番入田から高橋の本塁打、加藤、土浦の二塁打、植松の安打と５連打で一挙５得点を奪い、完勝した。

守備陣乱れ先制を許すも、ＥＳＣＯが逆転勝利！三留、逆転の本塁打！

ＴＤＩ古塩、ＥＳＣＯ入江（雅）の先発ではじまったゲームは二回表に動いた。ＴＤＩは一死から鈴木が死球で歩くとその後ＥＳＣＯ守備陣が乱れ、ＴＤＩが２点を先制。このままＴＤＩペースで進むかと思われた四回、ここまでＥＳＣＯ打線を無安打に抑えていた古塩が突如コントロールを乱し、３の四球で二死満塁とする。ここで８番の牧野が中堅前に安打を放ち、二人を返してＥＳＣＯが同点に追いつく。さらに続く五回裏、古塩に代わってマウンドに上がった河野から、この回先頭の三留が今大会のチーム第１号となる本塁打を右翼に放って逆転。勢いに乗ったＥＳＣＯはさらに岸田の二塁打などで２点を追加。このまま入江がＴＤＩ打線を抑え、ＥＳＣＯが開幕戦を勝利で飾った。