先端ＩＴ関連優良企業8社が、優勝の栄冠を目指す第30回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会。大会最終日7日目となる10月30日（日）、横浜スタジアムで行われた。勝利したのはJECC、JBS、IKI、DTSの各チーム。勝利チームは全て投手陣が好調。広い横浜スタジアムながら長打を防ぎ、四球を出しながらも要所を抑えるピッチングで大量失点を防いだのが勝利の要因だろう。また、この日も勝利し完全優勝を決めたDTS。リーグ屈指の強打者を揃える打線は、前節に続き2ケタ得点を記録。特に、6番小野寺が放った左翼手を大きく超える大飛球は見事だった。
最終戦後には表彰式が行われた。今大会の会長（理事長）を務めるアイエックス・ナレッジ株式会社の中谷彰宏 取締役常務執行役員が「台風での中断もありながら、3年ぶりに全日程を終えられたことを嬉しく思う。30周年らしく記憶に残る大会になった。」と挨拶。優勝したDTSを称賛した。今大会で1つの節目を迎えたＩＰＩ軟式野球リーグ大会。来季以降もどのような戦いが繰り広げられるのか、今から楽しみだ。

先制打＆勝利投手！森脇が二刀流の活躍でチームを勝利に導く

JECCの先発代は初回を三者凡退に抑え上々の立ち上がりを見せる。一方、SRAの先発丸岡は2番高藤から3者連続の四球で満塁のピンチを迎えるも後続を抑え無失点で初回を終えた。試合が動いたのは3回。JECCは、先頭の開沼が四球で出塁すると続く進藤が安打で続き、5番森脇のタイムリーで1点を先制。さらに7番谷沢が走者一掃のタイムリーを放つなどこの回だけで一挙5点を奪い試合の主導権を握る。SRAは最終回、JECC3番手の森本から3四死球を奪い満塁とすると、代わった4番手谷沢から馬場が四球を選び押し出しで1点を返すものの得点は1点のみ。序盤のリードを守ったJECCが5-1で勝利した。

JBS 井手&石黒 投打のヒーローの大活躍でJBSが有終の美

3回まで両チームの投手陣が好投を続ける緊迫した展開が続いたこの試合。動いたのは4回、JBS 4番の間中が右中間を破る2ベースで出塁すると、続く石黒がセンターへのタイムリー2ベースを放ち先制点をあげると、石黒は6回にもタイムリーを放ちこの日の全得点に絡む大活躍を見せる。投げては先発 峯岸の後を受けた2番手の井出が6回被安打1、9奪三振、無失点の好投をみせESCO打線をシャットアウト。石黒＆井出の“投打のヒーロー”の大活躍でJBSが見事最終戦で白星を飾った。

エースが投げきり見事白星！IKI 池谷が最終戦で大仕事を果たす

初回、SCSKは5番の田邊がライト前にタイムリーを放ち幸先よく先制点を奪う。自身の打点で先制した先発の田邊だったがその裏、立ち上がりの制球に苦しむと先頭打者から連続四死球を与えると3番 秋元にタイムリーを打たれ同点に追いつかれる。その後も味方のエラーなどが重なり1回だけで8点を失ってしまう。その後も粘り強く投げきるものの、4回15失点とIKI打線の勢いを止めることができなかった。一方、IKI先発の池谷は初回こそ失点したものの5回を投げきり4安打1失点と好投。1-15の大差でIKIが勝利した。

最終戦も2桁得点！DTSが完全優勝で連覇達成

初回、DTSは先頭の青木が四球で出塁すると6番の小野寺まで6者連続四死球と、TDI先発木村から無安打ながら3点を先制する。3回にも石橋、小野寺の連打からチャンスを作ると内野ゴロの間に2点を奪うなど、5回までに合計11得点。わずか4安打ながら見事な選球眼と堅実な野球でTDIを圧倒。投手陣も、岩崎、関、落合が完璧なリレーでTDI打線をわずかTDI河野監督の1安打に抑え完封。初戦から圧倒的な強さをみせたDTSが完全優勝という形で連覇を達成した。