先端ＩＴ関連優良企業8社が、優勝の栄冠を目指す第30回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会。大会4日目となる7月2日（土）、大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森で行われた。勝利したのはJBS、JECC、SRA、DTSの各チーム。JBSは序盤に同点に追いつかれるなど、IKI打線の粘りに苦しんだが、出塁したランナーをしっかりタイムリーで返すチャンスに強い打撃で見事3連勝。SRAはビハインドの終盤に下位打線からチャンスを拡大し逆転を果たし劇的な逆転勝利を果たすなど、試合展開が目まぐるしく動く見どころの多い1日となった。また、初日から4連勝となったDTSはこの1勝で連覇に大きく近づいた。
一方、敗れたのはIKI、ESCO、TDI、SCSKの各チーム。今季初の敗戦となったESCOは大量ビハインドの最終回に5点を奪い、大逆転を予感させるなどチーム状態の良さをアピール。上位入賞のためにも、残り試合を全勝で飾りたい。

鳴海、間中、石黒のクリーンナップが機能！JBSが優勝に望みをつなぐ勝利

1回裏、JBSは相手の失策と5番石黒の3塁線を抜けるタイムリー2ベースで2点を先制する。しかし2回、IKIは上釜のヒットや四球でランナーをためると、送りバントでチャンスを拡大。秋元のタイムリーを処理した際の守備連携が乱れる間に2点返し見事同点に追いつくも、その裏に死球で出たランナーが盗塁を決めチャンスを広げると1番 岩谷が三遊間を鮮やかに抜くタイムリーを放ちJBSがすぐさま勝ち越しに成功。3回と4回にも3点ずつを追加すると、3回以降完全に立ち直ったJBS先発の井出がリードを守りきるナイスピッチング。2-9でJBSが勝利した。

ESCO最終回の猛攻も一歩及ばず。JECCが2連勝

ESCO先発の小西が立ち上がりに苦しむ。JECCは初回に2番有本から3連続四球で満塁とすると、5番の開沼が走者一掃のタイムリー2ベースを放ち3点を先制。さらに7番中山にもタイムリーが飛び出し、初回に大量4点を奪う。2回、3回にもわずか1安打ながら1点ずつを奪うと、5回にも2失策2四球が絡む間に1点を追加し7点差。完全に試合が決まったと思ったがその裏、ESCOは小西の2ベースを皮切りに打線が爆発。JECC2番手の石崎を攻め立て一気に5点を返すことに成功する。しかし、3番手谷沢を攻略できずゲームセット。7-5でJECCが見事2連勝を決めた。

末光の殊勲打で勝利！SRAが僅差のゲームをものにする

TDIは初回、先頭の槙永が四球で出塁すると3番の松本がタイムリー2ベースを放ち幸先よく1点を先制する。立ち上がりの制球に苦しんだSRA先発の丸岡だったが、徐々にギアを上げ、2回以降はわずか1安打に抑えるピッチングを披露。すると5回、これまで打ちあぐねていたTDI先発の芝田を攻め立てる。下位打線でチャンスを作りランナーをためると1番の末光が値千金の2点タイムリーを放ち逆転に成功。援護をもらった丸岡はその後もTDI打線をピシャリと抑えゲームセット。2-1でSRAが僅差の投手戦をものにした。

仲宗根が2連発！DTSが破竹の4連勝で連覇に大きく近づく

初回、DTSは相手先発・内田歩の立ち上がりを攻め立てる。連続四死球でランナーをためると、3番の今田がタイムリー2ベースを放ち2点を先制。さらに失策絡みで追加点を重ね初回だけで4点を奪う。2回以降も4番仲宗根の2打席連続ホームランなどで得点を積み重ね合計20得点と、これで開幕戦から4戦続けての2桁得点となる猛打をみせる。一方のSCSKはDTS先発の高橋から2回に5つの四球を選び2点を返すものの、3回から登板した 2番手 岩崎の前にわずか1安打しか放てず敗戦。20-2でDTSが4連勝を飾った。