9月19日（月祝）、千葉市のＱＶＣマリンフィールドで第26回ＩＰＩ軟式野球リーグ８日目を開催。雨天によるグランド不良のため、予定されていた６試合のうち４試合のみ行われた。この日の試合はＩＫＩ、ＥＳＣＯ、ＳＣＳＫ、ＵＳＥが勝利した。また中止となった２試合は、10月15日（土）、所沢市の西武プリンスドームで開催。ＳＯＬＫ、ＦＭが勝利を飾った。２日間に渡って行われた第８日の結果、総合優勝に王手をかけていたＤＴＳが敗れたため、ＤＴＳ、ＵＳＥ、ＳＯＬＫが２勝１敗、勝ち点６で並び三つ巴による優勝決定戦が行われれる。

IKI渡邉投手の力投

「この日のために来ました」と語ってくれたＩＫＩ先発渡邉は、はるばる新潟からマリンフィールドに。気合い十分の渡邉は四回まで被安打１の好投でチームを盛り上げた。渡邉の活躍に答えたいＩＫＩ打線は、初回に槙が三塁打を放ち、先制に成功。三回には小野（真）の本塁打などで４点、四回に清水、中屋の安打などで再び４点を加えた。対するＳＲＡは四回に鈴木の適時打で１得点。最終回には安藤、梶原の安打と並木の二塁打などで３点を奪うも反撃はここまで。９対４で投打が噛みあったＩＫＩに軍配が上がった。

ESCO逆転!　Cブロック全勝優勝

ＥＳＣＯは終始追う展開。二回にＴＤＩが河野、阿立の連続安打から先制。ＥＳＣＯは四回に諸岡、小西の安打で同点に。ＴＤＩは再び、松本の安打と相手の失策で１点を奪取。１点ビハインドのまま迎えた最終回、後がないＥＳＣＯは相手守備の失策と岸田の安打で無死二、三塁と逆転の好機を演出。この猛追が相手守備にプレッシャーを与え、失策を誘うと２点をもぎ取り試合をひっくり返し、勝利した。「今日は誰も気持ちが切れずに、みんなが勝てるという意識で戦えた」とＥＳＣＯ岸田監督。あきらめない気持ちが逆転へとつながった。

SCSK寺田JBSを3安打完封

一回裏、ＪＢＳは塙、大野の安打で一死二、三塁の好機を作るも、ＳＣＳＫ寺田の粘りの投球と中堅手正木の好守備に阻まれ無失点に終わる。ピンチの後にチャンスあり。二回表ＳＣＳＫの攻撃、一死満塁の場面で小林（央）が打席に立つ。「なんとか先制点を」と狙いすました一打は２点を奪う適時打。さらに相手の失策から１点を加えた。その後も三回には稗田、五回に代打田邉が適時打を放ち、計７得点と大きくＴＤＩを引き離した。初回以降、ＳＣＳＫ寺田は低めを中心にコースを投げ分ける危なげないピッチングで完封。７対０でＳＣＳＫが勝利を収めた。

雨中の激闘　USE勝利でDTSと優勝決定戦へ

勝つか引き分ければ優勝が決定するＤＴＳと、連覇に希望をつなげたいＵＳＥの大一番。試合が動いたのは一回裏、ＵＳＥ１番根本が安打で出塁すると、５番橋本がレフトへ適時打を放ち、先制点を挙げる。ＤＴＳはすぐさま反撃に移る。二回表、７番市川が左中間を抜ける二塁打で同点に。１対１のまま迎えた四回裏のＵＳＥの攻撃。二死二塁の場面、「何とか１点取って、エース谷本を援護したかった」という主将の藤山が打席に立つ。外角の直球をコンパクトに振り抜いた打球は、値千金の二塁打。２対１と勝ち越したＵＳＥは最終回を見事０点に抑え、優勝決定戦への切符を勝ち取った。

ソレキア快勝　DTS、USEとの三つ巴戦へ

「緊張する」と試合前に語ってくれたＳＯＬＫ中塚監督。勝てば優勝決定戦出場、負ければ今シーズンが終了となる一戦だ。初回、ＳＯＬＫ先発横山は制球に苦しむ。ＦＳＡＳ栗原、加藤に安打を許すも、勢いある直球で三振を奪いピンチを脱出。その後五回まで９奪三振の快投でチームに流れを引き寄せた。エースの好投に応えたい打線は大爆発し、六回までに９得点。中でも印象深い活躍をしたのが岩渕選手、３安打４得点でチームをけん引した。

お見事!　FM榎本投手完封

ＪＥＣＣ中島とＦＭ榎本の両投手は、打たせて取る投球で凡打の山を築き、息詰まる投手戦に。試合が動いたのは五回裏ＦＭの攻撃。宮寺、酒井の連続安打で二死二、三塁の好機を作ると、榎本投手の女房役・仲尾が打席に立つ。「１点でいい。そのつもりで思い切り振った」という一打は試合を決定づける本塁打。さらに六回にも２点を追加し、ＦＭは５対０で最終戦を白星で飾る。３チームが優勝に絡む激戦を繰り広げたＢグループ。ＦＭの勝利で得失点差によりＳＣＳＫの優勝が決まった。