先端ＩＴ関連優良企業12社が優勝の栄冠を目指す第26回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会１日目が、６月４日（土）、快晴の中、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。連覇を狙うＵＳＥ、王者奪還を目指すＤＴＳ、ＳＯＬＫ、ＪＥＣＣ、ＦＳＡＳ、ＪＢＳがそれぞれ開幕戦を制し、初陣を飾った。

●開会式
IPI軟式野球リーグ安永大会会長、尼埼副会長が第26回大会参加選手の健闘にエール

爽やかな快晴が広がる中、第26回ＩＰＩ軟式野球リーグ開会式が始まった。情報技術開発株式会社安永登代表取締役会長が開会式の挨拶を行い「今年もＱＶＣマリンフィールドへの道が始まりました。怪我のないよう、思い切ったプレーを祈念します」と12チームの選手たちを激励。始球式では力強い投球を披露し、三カ月に渡るリーグ戦の幕開けとなった。

●USE藤山竜太主将が選手宣誓

12チームを代表して選手宣誓を行なった、株式会社ユー・エス・イーの藤山竜太主将は「リーグ全体が一枚岩となり、スポーツを通して、日本を活気づけていくため、正々堂々戦うことを誓います」と宣誓。全選手の代表として見事に大役を務めた。三か月先に控える、決戦の地・ＱＶＣマリンフィールドに向け、熱気を帯びた野球の季節が始まった。

DTS王座奪還に向け好発進

昨年は優勝決定戦の末、ＵＳＥに敗れて２位となったＤＴＳ。優勝に向け、はずみをつけたい初戦は、初回から打線が火を噴いた。初回に打者一巡の攻撃で10得点。二回には、青木の本塁打などで５点を加え、三回は３番古吟、８番真下、１番黒川の本塁打が飛び出し13得点とＩＫＩ渡邉、上釜両投手から28点を奪った。対してＩＫＩは制球が定まらない、ＤＴＳ先発・古堅から二回と三回に１点ずつ返すも反撃はここまで。28対２で敗れた。

SOLK圧勝で初戦好調

初回、ＳＯＬＫは１番岩渕が四球で出塁すると３番菅原、５番石井が本塁打を放ち一挙５点を先制。その後も吉川、押久保の本塁打などで毎回得点を重ね20得点と、打線の好調ぶりを見せた。四回まで無失点と好投だったＳＯＬＫ・横山投手だが「初回に安打を打たれて、リズムを崩した。試合前の準備を見直したい」と今後の課題を語った。昨年、決勝トーナメントであと一歩のところを王者ＵＳＥに敗れたＳＯＬＫ。悲願の優勝に向け一つ一つ勝ち進む。

JBS「攻めの姿勢」で初戦飾る

2016年度の開幕戦は、互いに主導権を譲らない好ゲームとなったＪＢＳとＦＭの試合に注目が集まった。初回、ＦＭは先頭打者・塩澤の内野安打で出塁、３番山﨑の犠牲フライで先制した。対するＪＢＳは二回裏に６番上原の本塁打で２点を加え逆転。さらに四回表にはＦＭの５番榎本が左中間方向への本塁打を放ち、２点を返す。３対２と１点ビハインドで迎えた四回裏のＪＢＳの攻撃。３番戸上、５番大野、６番上原の安打で２点を加えると、９番纐纈の二塁打でさらに２得点。その後も攻撃の手を緩めず五回裏、ＦＭ・坂爪投手の制球の乱れから１点を追加し、７対５でＪＢＳが勝利した。「今までは、リードして守りの姿勢になってしまっていた。今年は、積極的に打って、先の塁を狙う、“攻めの姿勢”が勝利を呼び込んだ」とＪＢＳ・平井監督。次戦のＳＯＬＫとの一戦も“攻めの姿勢”で勝利を狙う。

USE谷本が魅せた！！

「今年も楽勝という訳ではない。一所懸命戦う」と意気込みを語ってくれたＵＳＥ・藤城監督。そのＵＳＥは、初回から打線が爆発した。ＳＲＡ先発・溝邊が制球に苦しみ６四死球。そこへ新人・３番穴井、７番弦巻、９番曽根の適時打と１番根本の本塁打で一挙11得点。その後も猛攻は続き、12安打24得点で大勝した。圧巻だったのは、昨年ＭＶＰの谷本投手。５回ノーヒットノーラン、10奪三振の投球で相手打線を封じた。「走塁では先の塁に進めるところで進めていない。打撃もフライが多いので、チームに隙がある」とＵＳＥ谷本投手。大会二連覇に向けまだまだ課題があるようだ。

JECC中島完封でピシャリ

ＴＤＩ先発・松本は、一回、二回に失策で出塁を許すが、粘りの投球で無失点に抑える。しかし、三回に入ると制球が乱れ三者連続四球で満塁のピンチを招くと、ＪＥＣＣ４番武田に適時打を打たれ２点、五回に１点を失い、六回に登板した古塩もＪＥＣＣの勢いを止めることができず３失点。対するＪＥＣＣ先発・中島は五回まで出塁を許さない完璧な投球で、８奪三振で完封勝利した。昨年の大会は、Ａブロック入りを果たし、４位となったＪＥＣＣ。今年はさらなる高みを目指す。

FSAS神田新監督白星発進

二回裏、ＦＳＡＳは４番小代、７番寺口の連続二塁打で先制。続く三回裏に２番栗原、３番加藤、４番小代、６番渡辺、９番吉井の安打などで２点を加え、さらに四回には打者一巡の攻撃で一挙５点を奪う。ＦＳＡＳ先発・山中が二回に６番高柳、四回に３番飯倉に本塁打を許すも、後続を打たせて取るピッチングで、しっかりと０点に抑えた。打っては13安打８得点、守っては被安打３、２失点と投打がかみ合ったＦＳＡＳが開幕戦を白星で飾った。