第23回 第6日　社会人IT軟式野球リーグの試合結果

先端IT関連優良企業13社が優勝の栄冠を目指すＩＰＩ軟式野球リーグ第23回大会第6節が7月13日（土）、昼には気温が30度に達したさいたま市の大宮けんぽグラウンドで6試合が行われた。熱中症対策を万全にした各チームは、厳しい暑さの下、勝利に向けた懸命のプレーを続け、FSAS、JECC、USE、FMが勝利し、DTSとFSI、TDIとJBSは熱戦の末引き分けた。

JECC中島完封勝利！15安打15得点で快勝！
IKI初回のチャンスを逃しズルズル……

初回IKIは敵失と2つの四死球でJECC先発の中島から先制のチャンスを得るが、後続が倒れ得点ならず。その裏のJECCはIKI先発の岡崎の立ち上がりを攻め、先頭の並木が安打で出塁すると2番の浪川の三塁打であっさり先制、その後も進藤、武田の安打などでこの回4得点を奪う。次に試合が動いたのは四回裏だった。JECCは並木の二塁打など5安打を連ね3点を追加すると続く五回、進藤の本塁打、武田の二塁打などで一挙8点の猛攻。これで試合が決した。IKIは中島に散発の4安打で完封を許した。

USEが猛打でSRAを粉砕！
弦巻、本塁打・三塁打・安打もサイクル逃す！

USEが一方的な展開でSRAを粉砕した。初回1点を挙げたUSEは二回、田辺、竹内、弦巻の3本の本塁打など、SRA先発の溝辺に襲いかかり、打者19人の猛攻で15点を奪った。これで完全に気持ちが折れたSRAに対し、USEは反撃の手を緩めず、三回に6点、四回にも藤山の三塁打などで6点を挙げて28得点。SRAは二回、USE先発の谷本から3つの四球を選んで得点のチャンスを得たが、代わった曽根にかわされて得点できず、無安打・無得点で完敗。

DTS三回に逆転も痛い引き分けで全勝ストップ！　FSI四回に3連打で同点に追いつく

ここまで全勝のDTSと負けが先行しているFSIの対戦は、初回にFSIが1点を奪って先制する。しかし、DTSが二回表に同点に追いつくと、三回には先頭の奈良の安打、一死から黒川の二塁打、さらに敵失で2点を追加して勢いを見せつける。ところが、四回裏FSIは小西が敵失で出塁すると一死から今井、伊藤、村田の3連打で2点を挙げて同点に追いついた。その後、FSIは先発の綿貫、DTSは三回途中奈良から代わった福田が好投し、DTSにとっては痛い、FSIには惜しい引き分けとなった。

ESCO初回の逆転もつかの間、FMの攻撃の前に沈む　今井・越石、両4番の三塁打競演も……。

初回先攻のFMが1点を挙げると、その裏ESCOが今田の三塁打などで2点を奪って逆転。三回表、同点に追いついたFMは四回に安打と敵失で2点、五回には3本の安打で2点を追加し、ESCOを突き放す。反撃したいESCOは六回二死から敵失で今田が出塁すると岸田、諸岡の安打で1点を奪い、最終回に期待をかける。しかし七回表、FMは敵失に死球、越石の三塁打などでダメ押しとなる4点を挙げてESCOの息の根を完全に止め、このまま完勝した。

吉井、値千金の3点本塁打でFSAS初勝利に貢献！　ITF佐野、悔いの残る三回……。

ITF佐野、FSAS山中、両先発がともに好調な立ち上がりを見せ、初回・二回と得点を許さないまま迎えた三回表、簡単に二死とした山中に対しITFは斎藤大が安打で出塁すると、続く岡野が中堅へ三塁打を放って、ここまで好投の佐野に先取点をプレゼントした。ところがその裏、FSASは先頭の山中が失策で出塁。これでリズムを乱したのか、佐野は続く寺口に安打を許し、ピンチを招くと、「次につなげる気持ちで思いっきり振りました」という吉井に3点本塁打を被弾し、あっさり逆転を許してしまう。その後は立ち直ったITF佐野、FSAS山中がともに得点を許さず、吉井の本塁打が決勝点となってFSAS勝利した。待望の今季初勝利を理想的な展開でもぎ取ったFSAS谷監督は「投手ががんばった。守備もよかった。残り試合をこの勢いで臨む」と声を弾ませた。

TDI先攻するも最終回に落とし穴……　あきらめないJBSが最終回に同点、ドローに持ち込む

TDIは二回、先頭の義川が左翼へ三塁打を放つと、続く中村も右翼へ２者連続となる三塁打を放ってまず1点。さらに山口が安打で続きこの回2点を奪って先制。続く三回にも死球と松本、古塩の安打で1点を追加し、ペースを握った。四回までTDI芝田に抑えられていたJBS打線は五回、日下と塙が連続安打を放って1点を返し反撃ムード。すると、最終回には無死から平井、前田が安打を連ね、浮足立ったTDI守備陣の乱れを誘って2点を挙げて同点に追いついた。