第23回 第5日　社会人IT軟式野球リーグの試合結果

先端IT関連優良企業13社が優勝の栄冠を目指すＩＰＩ軟式野球リーグ第23回大会第５節が、梅雨明けが発表された晴天の7月6日（土）、時折強い風が吹くさいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。10本の本塁打が飛び出し、逆転につぐ逆転、サヨナラなど、白熱した7試合の結果は、IKI、ESCO、JECC、USEが勝利し、この日ダブルヘッダーとなったDTSは連勝、DLは１勝１敗だった。

DTS好投の仲宗根へ、キャプテン古吟が２ランで援護！　DL小川終盤五回に無念……

この日ともにダブルヘッダーのDLとDTSの対戦は小川、仲宗根が要所を抑える投球で得点をゆるさない投手戦となった。試合が動いたのは五回裏。DTSはここまで１安打２四球に抑えられていた小川から市川が右翼へ二塁打を放つと、一死から仲宗根が二塁打。待望の先制点を奪うと続く古吟が「投手ががんばっていた。集中して打席に入った」と２点本塁打。DTSが終盤勝負を決めた。

SRA最終回にビッグイニングで逆転するも…
諸岡の逆転サヨナラ弾でESCO薄氷の勝利！

序盤はESCOのペースで進んだ。初回１点先制すると二回に２つの四球と辻の安打で２点を追加。四回にはこの回から代わったSRA川上から１点を加えた。SRAは五回に１点を返すが、その裏ESCOは菊池の２点本塁打で突き放す。しかしSRAは六回、小林の三塁打などで一挙６点を奪って逆転した。ところがその裏、ESCOは木藤の三塁打の後、今田の犠飛で同点。最後は諸岡がサヨナラとなる逆転打を放って勝利をもぎ取った。

IKI槙、逆転サヨナラ本塁打でシーソーゲームにケリ！　FSAS先制、逆転も最後に涙……

両チームの意地がぶつかった白熱のゲームになった。先攻のFSASは初回、IKI先発岡崎の不安定な立ち上がりを攻め、打者一巡の攻撃で一挙４点を先制する。その裏IKIはFSAS先発の神田に対し、４番鈴木の２点本塁打で２点を返し、これが反撃の狼煙となり、続く三回には、この回から代わったFSAS山中から２点追加。序盤で同点に追いつくと、中盤四回にも１点を奪って逆転する。ところがFSASも六回、二死二塁から加藤が右翼に２点本塁打を放って再度逆転。するとIKIは「逆転されてもあきらめていなかった」と試合後に石井監督が語ったように、その裏、槙が値千金の逆転２点本塁打。これがサヨナラ弾となってIKIがシーソーゲームに決着をつけた。「チームに迷惑をかけていたので、最高の場面で打ててよかった」と。ヒーローの槙は表情をゆるめた。

久保田、JBS反撃の心を折る本塁打！
DTS芝村・福田・石川が完封リレー

ダブルヘッダー初戦を勝利した後攻めのDTSは初回２本の安打とJBSの守備の乱れで２点を先制しペースを握ると二回にも２点を追加。JBSも初回、には死球、二回には大野の安打で走者を出すが得点できない。三回にはDTSが真下の三塁打で追加点を奪うと、五回には久保田がダメ押しの本塁打を放った。JBSはDTSの繰り出す３投手に一矢報えず完封された。

ベンチのムードを変えたDL飯島の本塁打！
ITF勝利がスルリ…終盤に力尽きた

ダブルヘッダー初戦を落としたDLは、初回からITFに先行される苦しい展開。三回、四回の同点のチャンスを逃したDLに対し、ITFは五回、DLの失策に乗じて２点を追加。ところが五回裏、先頭の飯島が左翼へ本塁打を放つ。これでムードが一変、遠藤にも三塁打が飛び出すなどこの回打者一巡で４点を奪い、一気に逆転すると六回にも小幡の三塁打などで３点を追加して快勝した。

谷沢本塁打、中島長打２本などJECC17安打で快勝！　TDI松本の先制弾も中盤以降得点奪えず

初回TDIは３番松本が中堅へ本塁打を放って先制。その裏JECCは４番谷沢の２点本塁打などですかさず逆転。すると二回、TDIはこの回先頭の義川に本塁打が飛び出し、１点差に詰め寄る。その後両チーム先発が踏ん張り迎えた終盤五回、JECCは中島、武田の二塁打、石崎の三塁打など打者一巡で５点、さらに六回にも中島の三塁打など５安打で４点を挙げて終わってみれば完勝となった。

FSI投手陣、ひとり相撲で自滅
USE試合巧者ぶりを発揮！

初回、ともに四死球、失策などで得たチャンスから1点ずつ挙げた。続く二回表、USEは落ち着かないFSI先発の村田、代わった石川、さらに梶原から合計５つの四死球と２本の安打で4点を挙げる。追いつきたいFSIは三回裏、小西の二塁打で1点を奪うが、USEは四回２つの四球と安打、敵失などで2点を追加。USEがFSIディフェンスの乱れに乗じて勝利した。