第24回 第9日　社会人IT軟式野球リーグの試合結果

新規リーグ参加2チームを加えた先端IT関連優良企業13社が優勝の栄冠を目指すIPI軟式野球リーグ第24回大会9日目が、9月13日（土）、秋晴れのさいたま市大宮けんぽグラウンドで行われた。開幕から無傷の8連勝で首位に並ぶUSE、DTSの天王山対戦はともに譲らず引き分け、1敗で優勝争いに続くソレキアは勝利し、最終戦に望みをつないだ。その他SCSK、JBS、DL、FSASが勝利した優勝の行方は23日の西武ドーム最終戦に……。

FSAS小代、決勝本塁弾！JECC中島に引導
JECC先制するも後半に失速

三回まで両チーム投手が好投し、たがいに得点を許さず迎えた四回表、JECCは一死から進藤が二塁打を放ち敵失で生還、1点先制する。追う展開となったFSASは五回裏、寺口の三塁打、途中から入った加藤の二塁打で同点に追いつく。1点を争う、息詰まる試合だったが六回裏、ここまで好投してきたJECC中島の力が尽きた。FSASはこの回先頭の吉井が二塁打を放つと、続く小代は「負ける気がしなかった」と中堅に本塁打、さらに山中が安打、町田が二塁打など、5本の長短打で4点を奪った。「はじめてJECCに勝ち、うれしい」と、熱戦を制したFSAS谷監督は満面の笑みを浮かべた。

本塁打含む3打点、投げては4安打完封で、小川ショー　ESCO打線が最後まで沈黙…

初回ESCOの攻撃を3人で退けたDLは、ESCO先発の入江（雅）に対し小幡の二塁打、中村の三塁打などの長打と四球、敵失で4点を先制。四回にも小川の本塁打で1点を追加したDLは六回、またしても小川が2点安打、橋本にも本塁打が飛び出し3点を加えた。投げては小川がESCO打線を散発4安打に抑え完封勝利。投打に活躍し、この日の主役になった小川は「チームのムードがよくなかったが、投打ともに上向きになっている。最終のDTS戦に向けいい状態なので、全力でぶつかりたい」と語った。

JBS大野、上原の本塁打などでIKIに勝利
IKI三回に詰め寄るも、後半に沈む

JBS、IKIの対戦は初回からJBSがペースを握った。プレイボール後、JBSは先頭打者の大野がいきなりの本塁打を放つと、四球、敵失などで合計3点を先制。続く二回にも日下の安打と四球から4番上原の本塁打で3点を追加する。反撃したいIKIは三回裏、2つの四球に槙の二塁打などで4点を挙げて、序盤で2点差まで詰め寄った。しかしJBSは五回に1点を挙げると六回にも上原、深谷の二塁打などでダメ押しとなる4点を加えた。IKIは六回、2打席連続となる槙の二塁打などで1点を返すもここまで。結果はJBSの勝利となった。

ソレキア打線爆発でTDIを粉砕！
最終西武ドーム戦に望みをつなぐ

自力優勝こそなくなったものの、この試合と西武ドームでの最終戦に勝てば、USE、DTSの結果次第で優勝も有り得るソレキアがTDIと対戦した。TDIが初回に1点先制して迎えた一回裏、いきなりソレキア打線がTDI先発の飯山に襲いかかった。田島の二塁打、寺島の三塁打、この回2打席目の田島の本塁打など打者14人、7安打などで大量10点を挙げる。三回に寺田の二塁打、石井の安打で2点を追加したソレキアは四回、石井にも本塁打が飛び出し、5点を奪ってTDIを粉砕、投げては横山が初回の1失点のみで完投した。

事実上の優勝決定戦天王山、
USE、DTS全勝対決は痛み分け

ともにここまで無敗、8連勝でリーグ戦を引っ張ってきたUSEとDTSが最終西武ドーム戦を前に対決、事実上の優勝決定戦となった。初回、先攻のUSEが無得点で終わると、後攻めのDTSは、一番古吟が死球で出塁すると、大事な一戦に硬くなったUSE守備陣の失策で得点圏に進み、藤田の犠飛で無安打で労せず1点を先制した。二回、三回と立ち直ったUSE谷本、そしてDTS芝村が好投し、スコアボードに0が並ぶ。DTSが1点リードで迎えた中盤四回、芝村から奈良に代わったところで、今度は大事な場面でDTSの守備が乱れ、失策でUSEに1点を献上。その後、USE谷本がケガで交代するアクシデントがあったが、両チームとも得点を挙げられず、全勝対決は引き分けに終わった。試合後USE藤城監督は「選手はよくがんばったが、あと一歩だった。谷本も大丈夫だと思う。西武ドームでの最終戦は集中して勝ちたい」と話すと、DTS増田監督も「初回にもう1点ほしかった。最終戦に向けてもう一度チームを立て直して最終戦に臨みたい」と、優勝への意気込みを語った。

SCSK寺田、3安打10奪三振で完封！
SRA並木、好投も終盤六回につかまる

勝って最終戦の西武ドーム戦を迎えたいSCSKとSRAの対戦は、寺田、並木両チームの先発投手の好投で投手戦になった。寺田はニ回、四回、五回、並木は五回まで毎回と、両投手とも走者こそ出すが、確実にピンチの芽を摘み取って、五回終了までともに得点を許さない。重苦しいムードが両チームベンチに漂いはじめた六回表、ようやく試合は動いた。SCSKは途中から入った山田の二塁打、おなじく途中から出場の柿沼の三塁打など、3本の長短打と敵失などで4点を挙げた。粘るSRAは最終回裏、一死から５番の鈴木が右中間への二塁打を放って反撃の狼煙を上げるが、後続が熱投の寺田に抑えられ、無得点のまま試合終了、寺田に完封勝利を許した。