先端ＩＴ関連優良企業12社が優勝の栄冠を目指す第25回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会６日目、決勝リーグ初戦が、７月18日（土）、小雨が降る中、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。ＴＤＩが待望の初勝利！ＦＭとＳＲＡがサヨナラ勝利。ＤＴＳ、ＵＳＥ、ＳＣＳＫ、ＦＭ、ＳＲＡがそれぞれ白星スタートとなった。

DTS、JECCを圧倒16得点

予選リーグを無傷の５連勝で突破したＤＴＳ。その好調ぶりは衰えることがなかった。初回、ＤＴＳは２番黒川が三塁打、３番古吟が二塁打を放ち、先制点を挙げる。その後の回も攻撃の手を緩めず、４番福島の本塁打を含む16安打で大量16得点。特に、３番古吟は５打数４安打４打点の活躍だった。「悪い中でもピッチャーが流れを作ってくれた」と増田監督。仲宗根、福田、奈良の継投で予選からの全イニング無失点で見事勝利した。ＤＴＳの快進撃は尚も続く。

息詰まる投手戦はUSEに軍配

二回表、ＵＳＥの７番藤山が死球で出塁。二死二塁の場面で９番曽根が内野安打で続くと、一塁手のエラーを誘い１点を先制する。その後はソレキア先発・横山が抑え追加点を許さなかった。１対０のまま両チーム先発が好投を続け、最終回ソレキアの攻撃。２死から３番星が出塁し、暴投の間に塁を進め、４番石井が敬遠され二死一、二塁の場面。一打出れば逆転の好機だった。しかし、リードが大きかった一塁ランナーの牽制球につられた二塁ランナーを狭殺プレーでアウトにしゲームセット。ＵＳＥが勝利した。「谷本と藤山のバッテリーがよく耐えてくれた。」と藤城監督。この勢いで優勝を目指す。

SCSK終盤でFSASつき離す

試合が動いたのは二回表、ＳＣＳＫ６番桒谷が四球で出塁すると、９番平賀の安打で１点を先制する。対するＦＳＡＳは５番神田の四球から敵失が絡み１点を返し、すぐさま同点に追いついた。三回表、ＳＣＳＫは高柳を二塁に置き、「ストライクがきたら打つ」と決めていた７番山田が決勝点となる適時打を放つ。その後も順調に得点を重ね６得点とし、先発・寺田も低めに集める投球で、１失点完投勝利。ベテランと若手が活躍したＳＣＳＫがチーム一丸で次戦に挑む。

FMサヨナラでJBSを退ける

二回表、ＪＢＳは四死球から走者をためると、９番吉田の適時打で先制。四回表にも振り逃げと敵失が絡み３点を挙げる。先発・上原も四回まで安打を許さない投球で無失点に抑える。しかし、対するＦＭは五回から怒涛の追い上げを見せる。８番佐藤の四球、９番中村の安打と敵失で２点を返す。そして最終回、四球と４番植草の安打で満塁のチャンス。ここで６番阿部の打席、放った一打は走者一掃の逆転サヨナラ二塁打で決勝リーグ初戦を見事勝利で飾った。

TDI投打かみ合いESCOにつけ入る隙見せず今季初勝利！

ＴＤＩは初回から打線が爆発した。１番澤田、３番山口、４番古塩、５番飯山の長短打で一挙４得点を挙げる。その後も順調に得点を重ね、三回表、６番中村の三塁打でチャンスを作ると、７番河野の適時打で１得点。さらに四回表に２点を追加した。六回表には３番山口が内野安打で出塁すると、「高めの球をコンパクトに振れた」と５番飯山が本塁打を放ち、さらに２点を加点した。飯山はこの日、４打数３安打５打点と打線を引っ張る活躍を見せた。「リズムに乗れた。風が強かったから、低目に集めてゴロを打たせました。」と先発・芝田が安定感のある投球でＥＳＣＯ打線をぴしゃりと抑えて無四球完封勝利。許したヒットは初回３番岸田の安打１本のみだった。予選リーグで勝星を挙げることができなかったＴＤＩ。決勝リーグ初戦、投打がかみ合った最高の形で、待望の初勝利を収めた。

SRA苦しみながらの逆転劇！　IKIリード守れず

一回表、ＩＫＩは２番畠山が死球と敵失で三塁まで進むと、３番金山がレフトへの犠牲フライ。無安打ながら１点を先制した。続く二回表には５番中屋の三塁打で１得点。さらに三回表に敵失から１点を加点した。ＳＲＡは四回、五回になってから、制球が定まらない先発・中屋を攻めたてた。それぞれ１点を返し、１点差に迫る。迎えた最終回、四球と１番並木の安打で二死満塁とすると、３番馬場が四球で同点。４番中村も連続四球を選びサヨナラ勝利を収めた。