先端ＩＴ関連優良企業12社が優勝の栄冠を目指す第25回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会予選リーグ４日目が、６月27日（土）、小雨が降る中、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。パワフルリーグではＤＴＳ、ソレキア、ＪＢＳが、ジョイフルリーグではＵＳＥ、ＪＥＣＣ、ＳＣＳＫが勝利した。ＳＣＳＫは初勝利、ＤＴＳ、ＵＳＥは、負けなしの４連勝。決勝Ａブロック進出を目指すソレキア、ＪＥＣＣはそれぞれ勝利した。

DTS、11安打12得点！　FSAS悔しい敗戦

初回からＤＴＳ打線がＦＳＡＳ先発・山中を襲い、敵失と２番黒川、６番福島の安打で一挙３点を挙げる。その後も本塁打１本を含む11安打で、順調に得点を重ね、この試合12得点。特に１、２番のコンビ青木と黒川が光を放った。青木は５打数４安打５打点４盗塁、黒川は５打数４安打１打点３盗塁と打って走っての大活躍だった。今まで好調だったＦＳＡＳ打線も福田、仲宗根、奈良、滝口の継投の前に沈黙。無安打に抑えられた。ＤＴＳが隙のない戦いで４連勝とした。

ソレキア打線爆発21得点！
SRA4番中村の三塁打光るも打線沈黙

ソレキアは投打がかみ合い、圧巻の勝利を飾った。先発・横山が許した安打は１本のみ。二回表、ＳＲＡ４番中村にストライクを取りに行った甘いコースのストレートをレフトに運ばれ、三塁打を浴びるも後続を三者連続三振に抑える。七回まで13個の三振を奪う完封勝利を挙げた。打線も好調で、寺島、宇佐美の本塁打２本を含む、14安打の猛攻で21得点を得る。勢いに乗るソレキアは決勝Ａブロック進出に向けて、次戦のＦＳＡＳ戦でも好調を維持したい。

JBS大野勝利を決定する満塁本塁打
ESCOはチャンス作るもあと1本出ず

いまだ勝星がなく、初勝利を挙げたいＥＳＣＯは一回裏、敵失と四死球で無安打ながら２点を先制。対するＪＢＳは９番伊藤翔、１番大野、５番塙の安打で３点を返し、逆転する。その後小西、戸上両投手が要所を締め両チーム追加点を挙げられず、どちらが勝ってもおかしくない、緊迫した試合展開となった。試合が動いたのは六回表ＪＢＳの攻撃。振り逃げと安打で一死満塁で１番大野。「ピッチャーを楽にしてあげたかった」と放った満塁本塁打で勝利を手繰り寄せる。「チャンスで点が取れなかった」とＥＳＣＯ岸田監督。二度の満塁のチャンスで得点できなかったことが悔やまれた。

USE3点を守り逃げ切る
FM六回満塁のチャンスも後続絶たれる

ＵＳＥは初回、敵失から１点を先制する。二回裏、「甘いコースだった」と先頭の７番藤山の一打は特大本塁打。続く８番杉村、１番根本の安打などでさらに１点を加え、３対０とする。六回表、３点を追いかけるＦＭが反撃開始。１安打に抑えられていた谷本から８番田口、１番榎本、２番宮寺が安打。一死満塁のチャンスを演出する。敵失で１点を返し、逆転のチャンスが続くも谷本の粘投の前に後続を絶たれ、３対１でゲームセット。あと１本が出なかったＦＭが惜敗した。

JECC終盤にTDIを引き離し快勝！
TDI先制点を守りきれず

「今日はくらいついて行きたい」と語ったＴＤＩ河野監督。一回表、敵失で出塁すると３番松本の安打と４番古塩の三塁打で２点を挙げる。対するＪＥＣＣは二回裏、３つの四球でチャンスを作ると２番清水の安打などで２得点。同点に追いつく。四回裏、１番西が安打で出塁。「粘ってバットに当てたかった」と再び、２番清水が安打を放ち、値千金の勝越し打。その後、武田、谷沢の長短打でこの回一挙３得点。五回裏にも３点を追加し、勝負を決め、ＪＥＣＣが勝利した。

SCSK嬉しい今季初勝利！
IKI槙3安打も後続続かず

「あと、２回勝って（決勝）Ｂブロックに行きます」と意気込むＳＣＳＫ神保監督。初回から打線が爆発する。敵失と四球でチャンスを作ると、４番寺田の二塁打で先制。続く７番高柳の適時打などで一挙４得点を挙げた。三回表、稗田、小林（央）が四死球で出塁、初回２打点の高柳が打席に立つ。「何も考えずにフルスイングで」と放った一打は三塁打。２点を加え、三回４得点を追加する。五回、六回にも相手の四死球から得点を加え、この試合大量１１得点とした。対するＩＫＩは、２番槙が３打数３安打と奮闘するも、後続をＳＣＳＫの先発・寺田に抑えこまれる。「勝つために、四死球を出さないようにしました。」と語った寺田は、コントロールが冴え、無四死球の完封。好投を援護した高柳の４打数３安打４打点の活躍もあり、待望の初勝利を飾った。予選最終戦となる次週、決勝Ｂブロック進出のために負けられない試合となる。