先端ＩＴ関連優良企業12社が優勝の栄冠を目指す第25回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会２日目が、６月１３日（土）、薄曇りのさいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。パワフルリーグではＤＴＳ、ＪＢＳ、ＦＳＡＳ、ジョイフルリーグではＵＳＥ、ＩＫＩ、ＦＭが勝ち、ＪＢＳとＩＫＩは初勝利。連勝の４チームは決勝Aブロック進出に向けたスタートダッシュを決めた。

DTS滝口気迫の完封勝利
ソレキア六回にチャンスをつくるもあと一本出ず

昨年優勝チームＤＴＳと３位ソレキアの一戦。試合が動いたのは三回表、ＤＴＳ阿久津、黒川の安打と四球で満塁。５番藤田が四球を選び押し出し。続く福島が２点適時打でソレキア先発横山からこの回３点を奪う。ＤＴＳ先発滝口は球を低めに集め、打たせてとるピッチング。六回裏、ソレキア新人・岩渕、甲斐の連続安打でチャンスを与えるも、粘りの投球を見せ無失点に抑えた。両チームの守備力の高さが見られた白熱の試合は、ＤＴＳに軍配があがった。

JBS11安打17得点で快勝

「前回は悔しい試合だったので、今日の試合は何としても勝ちたかった」そう語ったのは先週サヨナラ逆転で敗北を喫したＪＢＳ平井監督。ＪＢＳ打線は初回からＳＲＡ先発鈴木を攻め立てた。塙、青木、中西の安打と四球、敵失が絡み４得点。続く二回に６得点。四回は打者一巡の猛攻で一挙７得点。対するＳＲＡは二回表２つの死球でチャンスを作ると、鈴木のセンターへの安打で１点を返す。チャンスを確実に生かし、得点した。しかし、これが精一杯だった。ＪＢＳは11安打17得点で打線が爆発。投げては今泉、上原の継投策が的中。相手打線を１安打に抑え、初勝利を挙げた。

FSASが2試合連続、逆転勝利！
ESCOあと一歩およばず

一回表、ＥＳＣＯは四球と敵失に小堀、今田の二塁打を絡め３点を先制。対してＦＳＡＳは一回裏、四球と小代の安打と寺口、柳の三塁打で一挙４得点を挙げる。四回表、ＥＳＣＯは今田の三塁打で出塁し、後続の岸田、山田の安打もあり２得点。再びリードする。６回裏ＦＳＡＳの攻撃は無死三塁で船坂。「スライダーに的を絞った」と放った打球は、レフトの頭を越える逆転本塁打。これで勝利を決定付け、ＦＳＡＳは先週に続く逆転劇となった。

USEピンチを守りJECCを撃破

開幕戦で共に完全試合を達成したＵＳＥ、ＪＥＣＣの好カード。一回表、ＪＥＣＣは並木が四球で出塁すると、ＵＳＥの敵失で先制点。対するＵＳＥは二回裏、谷本、杉村の安打と曽根の二塁打などで２得点。逆転に成功する。１点を追うＪＥＣＣは三回、五回に無死満塁のチャンスを作るも、ＵＳＥ谷本、曽根両投手の好投に阻まれ、あと一本が出ず、無得点に終わる。これが勝敗を分けた。ＵＳＥは虎の子の１点を守りきり、息詰まる投手戦を制した。

IKI中屋、粘りのピッチングと
守備陣の奮闘で今季初勝利

開幕戦を黒星スタートとし、連敗を避けたい両チーム。一回裏、試合は動いた。ＩＫＩ牧野の二塁打で得点圏にランナーを置くと、新人・清水の安打で先制。二回裏、工藤、牧野、中屋の安打で３得点。その後もチャンスを生かし、三回、六回に追加点を挙げた。対するＴＤＩは三回表小清水の安打を皮切りに相手の敵失などで１得点。五回表、敵失で出塁した阿立。瀧田が三塁打を放ち、さらに１点を加点。その後、六回表に追加点を挙げるも反撃はここまで。ＴＤＩはあと一歩及ばず、３対６でＩＫＩが勝利した。この試合で光ったのは、「テンポ良く、投げることができた」と語ったＩＫＩ先発中屋。要所を抑える粘りのピッチングでチームを勝利に導いた。また「守備練習の成果が出ました」と語ったＩＫＩ矢田監督の言葉通り、守備陣が中屋の好投を支えた。チームの総合力で一年越しとなる、勝利を掴み取った。

FM五回の好走塁でSCSKに勝利

一回裏、ＦＭは二死から、死球で出塁すると越石の三塁打などで２得点を挙げる。四回、相手の敵失からチャンスを作り、さらに３点を追加。ＦＭ先発植草は、巧みな投球で四回まで１失点。しかし五回表、制球が乱れ、ＳＣＳＫ打線につかまる。小林（央）、正木、飯倉の安打と筒井の三塁打などで４失点。同点に追いつかれた。五回裏、ＦＭは二死一、三塁、一塁走者が牽制で挟まれている間に三塁走者がホームイン。この１点が決勝点となり、ＦＭが接戦を制した。